Unique Melody MAVERICKⅡ 到着篇
またまたUnique Melodyのハイブリッド型のイヤホンです。前作のMAVERICK、謎の派生機MAVERICK+に続き、こちらも買ってしまいました。
MAVERICKは前にも書いたように、高域や締まった低音で悪くはなかったのですが、量的にも低音が欲しい私にはちょっと不満が残る機種でした。
先日にeイヤホン日本橋店に行った際に、MAVERICKⅡを試聴したところ、かなり低音が増強されたように感じ、好印象だったため、今回の購入に至りました。GRANBEAT購入時の期間限定ポイントがあったのも大きな原因かと。
MAVISⅡとツートップ体制、もしくはなかなかヤフオクに出しても売れないMERLYN V2とスリートップ体制ですかね。
いつもの梱包です。
附属品もいつもの通り。メタルケースはMAVERICK+のブルーのが良かったですね。 デザインはMAVIS Ⅱの方が好きかな。
イヤホンケーブルの右側が接触不良のため、今はMAVIS Ⅱに附属のケーブルで聴いています。eイヤホンに問い合わせてもちゃんと答えが返ってこないのが残念です。
イヤーピースはfinal EのMサイズを使用しています。かなり低音が強くてにんまり。(耳)エージングでまた変わるかな?
Hisenior H1 到着篇
中華イヤホンお得意の1BA+1DDのハイブリッドイヤホンです。
Topeco ElectoronicsというAliExpressのショップで購入しました。3月6日に注文して本日到着なので18日かかったということで、まぁ普通な感じですね。もっとも、このイヤホンはいろいろとデザインをショップと相談しながら考えての注文だったので、そういう意味では早いほうかもしれません。ちなみに購入時の価格は75ドル程度でした。
イメージしたのは◯ltimate ◯arsのUE5Pro(伏せ字の意味が無い…)です。Twitterでフォローさせていただいている🎧げるっち中華Audio 🇨🇳 さんが前にお作りになったイヤホンが美しくて真似っこさせていただいた感じです。
いつもの感じの梱包です。
いちおう箱に入っています。
中華イヤホンらしい佇まいですね。
美しい。でもちょっと公の場?では支障があるかもしれませんので、後ろ姿で。
まだ箱出し3時間程度の感想ですが、いい感じで鳴ってくれています。🎧げるっち中華Audio 🇨🇳 さんの話ではケーブルの質がいまいちらしいので、リケーブルもしていこうかと。そのあたりは後日に報告させていただきます。
Unique Melody MAVIS Ⅱ
Unique Melody MAVIS Ⅱは正直なところ,前作のMAVISがあまり好きな音では無かったので買う予定ではありませんでした。先日にレビューを書いたMERLIN V2も注文中だったので。MAVERICK ⅡはMAVERICK+とどう違うのかなぁという興味があったので,買ってしまうかもとは思っていたのですが。
ところがデザインだけでMAVIS Ⅱを出来心で注文してしまいました。到着して音を聴くまでは戦々恐々だったのですが,結果的に◎でした。
MAVISとMAVIS Ⅱのそれぞれのスペックは下記の通りです。
MAVIS | MAVIS Ⅱ | |
ドライバー構成 | Low x 2 (ツインダイナミックドライバー) Mid x 1 High x 1 |
Low x 2 (ツインダイナミックドライバー) Mid x 1 High x 1 |
クロスオーバー | 3ウェイ・クロスオーバー | 3ウェイ・クロスオーバー |
周波数特性 | 20Hz - 18kHz | 20Hz - 18kHz |
入力感度 | 111dB | 110.6dB |
インピーダンス | 25.3Ω | 24.3Ω |
ほとんど変わりませんね。まぁ数値で音は判断できませんので参考程度ですね。日本での代理店のミックスウェーブのホームページによると,音導管にプラチナ塗装の合金を使っているとのことですが,筐体はその変化ぐらいかと思います。ベントが二つあったのは前作も同じだったので。
www.mixwave.co.jp
前作のMAVISもMAVERICKとは違う低音の量感とスピード感を両立させたモデルとされていましたが,私はあまり低域の量感も感じられず,高域はMAVERICKほど伸びず,高・中・低域それぞれは過不足無く出ているものの,突出した特徴に欠けた,いまひとつ面白みに欠けるイヤホンという扱いとなり,手放してしまいました。もっとも,これは何回か書いていますが,私の聞く音楽のジャンルがメタル/ハードロックということが大きいかと思いますので,他のジャンルを好まれる方は全く違う評価をされるのではないかと思います。多ドライバー構成を感じさせない滑らかさはMAVISの特徴の一つだと思いますので。
というわけで?あまり期待せずに買ってしまったMAVIS Ⅱですが,これがかなり好きな音だったのは意外でした。Twitterでも簡単な感想として,“低域が強化されたMACBETH”や“上品なROSE Cappuccino 2+2C”と書きましたが,明瞭度が高く、ある程度の量感と締まりのある低音,きれいな高域ということで,特に北欧系キラキラメタルが大好物な私としては好みにぴったりだったようです。もちろん,いわゆるドンシャリ系だと思いますし,艶のあるボーカルなどを求める方にとっては安っぽい音と思われるかもしれません。
今回は試聴曲を思いっきり趣味の曲で固めてしまいました。ごめんなさい。DAPはAstell & Kern AK70を、イヤーピースはSpinFitのMサイズを使っています。
・Last Ride Of The Day/Nightwidh(16bit/44.1kHz)
・Supersonic/Amaranthe(16bit/44.1kHz)
・Edge of the World/Within Temptation(16bit/44.1kHz)
・Life/Sonata Arctica(16bit/44.1kHz)
いずれの曲でも、スケール感、締まったドラム、スピード感が際立ち、ボーカルが前に出ずに楽器の一つという感じで大変好みです。余韻の消え方がきれい。
とりあえずは附属のケーブルで3.5mm3極で聴いていますので、近々、筐体に合った赤いケーブルを入手して、2.5mm4極での音も試したいと思います。できるだけ長く使っていきたいものです。
そういえばMusicTechで売られているMartianってドライバ構成はMAVIS、MAVIS Ⅱと同じみたいだけどまた違う音なんでしょうか?うーん、聴いてみたい。
Drivers: 2 6.8mm Dynamic drivers Low, 1 BA driver Mid, 1 BA driver High
Crossover: 3 way
Frequency response: 10Hz – 18,000Hz
Sensitivity (at 1kHz): 110dB spl
Impedance: 28.1 ohm
Noise isolation: -26dB
Astell & Kern AK120
AK120が発売されたのは2013年です。春のヘッドフォン祭でお目見えしたので、4年近く前になります。この4年間でポータブルオーディオもずいぶんと変化しましたね。当時はこのAK120の価格が10万円オーバーだったのことに驚きましたが、今や…という感じですね。
先月に完成したカスタムイヤホンのHEIR AUDIO Heir 5.Aですが、当初はボワついて失敗したかなぁと思っていたのが耳エージング?で高音も伸びて好みになったと以前に書きましたが、最近またボワつきが気になるようになってきました。これは音が変化したのか、私の感じ方が変ったのかわからないところではありますが。
そこそこの高音とずんずんくる低音は変わらないのですが、ボーカル、特に男性ボーカルがボワつくというか変に響く感じでなんとかならないかなぁと思っていろいろ試してみました。
まずはケーブルをノーマルからMOGAMI2944八芯、4N純銀撚り線八芯、MOGAMI2944四芯、Effect Audio Thor Cupper、Effect Audio Thor Silverなどなどに変えてみました。多少の変化はありましたが、解決するには至りませんでした。
次は上流を変えてみようということで、パワフルで温かみのあるDX200から、AK70へ。これは確かにそこそこ効果はありましたが、解決とまではいきませんでした。GRANBEATはDP-X1Aより高・低域にメリハリを付けている感じでダメでした。
それで、AK70でそこそこ効果があったことから、今回のAK120の導入となったわけです。結果としてはかなりボーカルは改善したように思います。ただ、やはり音の広がりあたりはやや不満が残ります。
そこでさらにGLOVE AUDIO THE GLOVE A1を導入。DACにES9018KSを使った機種ですので、AK120よりは音楽的というか穏やかな音になるかなという心配もあったのですが、まぁ許容できる範囲で全般的に音質が向上したように感じます。今はこれにケーブルは4N純銀撚り線八芯ケーブルでバランス接続がいい感じなのでしばらくこれで様子見です。
今回に感じたのは、やはり試聴である程度の傾向はわかっていても実際にできてみないとわからないカスタムイヤホンは難しいなということです。人気機種を避けたのも事実ですが、Heir 5.Aを選んだのは試聴で一番印象が良かったのですから、それでもこういうことになるんだなぁと。また、これはドライバ構成とかよりも、HEIR AUDIOのカスタムは音濤管がかなり長く、耳の奥の方まで届いているのが原因の一つなように思います。
ただ、このイヤホンを使っている時に、急に曇りが晴れたと感じたことと、反対に急に曇ったと感じたことがあります。これが私の聴覚の問題か、それともイヤホンが故障しているのかが判明できませんし、また再現性も困難、検証するにもまたメーカーに送り返す必要があり時間がかかるだろうということで、しばらくはこのまま使っていこうかと思います。
インプレッションも含めるとこのイヤホンを作るのにかかった費用は約15万円ですが、カスタムということでeイヤで売るとなると最高で1万円にしかなりません。これがカスタムイヤホンの困った?ところですね。正直、ユニバーサルイヤホンならとっくに投げてたと思います。
気に入らなければ使わずに放置しておけばいいのかもしれませんが、貧乏性なもので何としても使おうとして、さらにお金を無駄に使ってしまうというダメダメなパターンかもしれません。まぁこうしていろいろと遊べるのも楽しいのですが。
ただ、このイヤホンがまったくダメダメかというとそうでもなくて、スケールの大きなサウンドトラックなどを聴くとなかなかの音を奏でてくれます。専用のプレイリストを作るのがいろいろとお金をかけるより、もっともこいつを活用できる方法なのかもしれませんね。
あと、Heir 5Aはかなりぴったりすぎてやや圧迫感があるので、ちょっと自分で削っちゃおうかなぁなんて考えています…
今回はほとんどボヤキに近いものになってしまいました。ごめんなさい。
NiceHCK DZ9 到着篇
先日に簡単なレビューを小倉 彬さん@ogura_akiからお借りしたので書いたのですが、音が気に入ったので購入してしまいました。
前回の記事はこちら。
今回は22パターンのデザインのどれにするかで悩んでたのですが、注文時には赤いイヤホンが無かったので、パネル22の赤くてキラキラしたので注文しました。
また、MMCXは少し不安があるので、2pinで作成をお願いしました。
今回は発送方法をDHLにしたのですが、DZ9は製作に時間がかかるため、注文が2月20日で、到着が3月10日と二週間以上かかっています。
到着時のいつもの箱です。
エアキャップでしっかりと保護されています。
なぜかSONY のハイブリッドイヤーピースが同梱されていました。サービス?
ペリカンケースにはイヤホン本体とイヤーピースが。イヤホンケースにはケーブルとイヤーピースが入っています。ケーブルは本体に合わせたのか、やや赤味がかかっています。
UM MAVIS Ⅱと赤の競演。
箱出し直後はDDがまだ仕事をしていない感じで、やや高音が勝っていますが、おいおいお頑張ってくれると思っています。
ibasso DX200 音質篇
iBasso Audioは中国のオーディオ・メーカーで、2006年に設立されたそうです。
その昔、DAPといえばiPod classicという時代に、少しでもいい音を楽しみたいという人に比較的安価にマニアックなヘッドフォンアンプを提供し、新製品が出る度に(一部では)話題になったものです。当時はあまり対応する機種は無かったにも関わらず、光入力が可能だったり、デュアルDACや交換用のオペアンプを同封したヘッドフォンアンプなど、時代を先取りした?魅力的な商品をスピーディーに展開していました。自分もかなりの数の同社の製品を購入し、パワフルな音を楽しませていただきました。
一方で、DACはいいけどアンプがいまいち、などと帯に短し襷に長し的な商品も見受けられました。それもあってか、人気メーカーのRay Samuels AudioやQablesに比べると二番手という感じでした。また商品名にAnacondaやBoaなどと蛇の名前を付けているのは謎でした。
ibasso DX80とのツーショット。
ibasso DB2 boomslang2。USB、COAXIAL、OPTICALで受けて、バランスアウトするポータブルバランスDACというニッチな商品。2012年の発売で、当時はXperia Z+DB2+RSA the Intruderでバランス接続で遊んでました。
ibasso D5 HJ。2011年にヒビノインターサウンドから発売されたUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ。あんまり印象が残っていない…
その後、ibassoはDAPのDX100を発売しました。DACに据え置き機に使われていたESS9018を、オペアンプには今も評価の高いOPA627を使い、音質的にはかなり評価も高く、その後、日本では2012年に代理店となったヒビノインターサウンドを通じて、HDP-R10として発売されました。
ソフト的にはいろいろと問題もあったHDP-R10ですが、今もお使いになる方がおられるぐらい音質的には評価も高く、ibassoの面目躍如といったところでしょうか。
HDP-R10に続き、より小型化、使いやすさを求めたDX90、DX80と、DX100とはやや違うパターンの商品を展開してきましたが、ここに至ってDX100に続く、先進的な技術を詰め込んだDAPとして昨年末に発売されたのがDX200です。前フリが長くてごめんなさい。
形状やスペックは以前のエントリーに書かせていただいたので、そちらをごらにただければありがたいです。
発売後、数度のアップデートを経て、タッチパネルの使用感等ずいぶんと使いやすくなったように思います。よくアップデートで音質が変ったという話を聞くことがありますが、個人的にはそこまで感じることはありませんでした。ただ、Androidを起動しない、Pure Musicモード?と思われるMango Playerではまだまだタッチパネルの操作感がいまいちなように思います。
音質は基本的にはAndroid上で動くMango Playerでの評価となります。あまりMango OSモードとの違いは無いように感じますので。イヤホンはUnique Melody MAVIS Ⅱ、同 MERLIN V2、HEIR AUDIO Heir 5.0Aを使いました。試聴曲はほぼいつもの通り、下記の通りです。
・I.G.Y./Donald Fagan(16bit/44.1kHz)
・十戒(1984) 30th anniversary mix/中森明菜(24bit/96.0kHz)
・金田 KANEDA Symphonnic Suite AKIRA 2016/芸能山城組(24bit/192.0kHz)
・April Rain/Delain(16bit/44.1kHz)
第一印象はパワフル、明瞭感、音の拡がりが優れているように感じます。
“I.G.Y.”ではきれいな高域にしっかりした締まった低音がボーカルを邪魔せずにそれぞれが存在感がある感じで、きつくなく、音に包まれているようです。
“十戒…”では中森明菜のボーカルが伴奏と混濁することなく、やや近くで聴こえます。ボーカルが埋もれることなく、女性ボーカルを聴いているという感じです。
“金田…”では複雑な構成、様々な楽器の音が聞き分けられる感じです。最後の余韻がすーっと消えていくのまでが気持ちいい。
“April Rain”は女性ボーカルと相まって高域が目立つ、いわゆるキラキラメタルですが、所々に芯の通ったバスドラムの音が曲全体を締め、スピード感のあるノリの良さに花を添えます。
なんかべた褒め&気持ち悪いポエムっぽくなってしまいましたが、“強く叩けば強くなり、弱く叩けば弱くなる”ではありませんが、どんな曲にも合わせるというか、その曲の良さを引き出す融通無碍なDAPだと思います。
また、2.5mmバランス接続に対応していますが、音の広がりや低音の質が向上するとは思いますが、びっくりするほど変わることが無いように思います。これはメリットでもあり、デメリットでもりますね。ラインアウトは数回試し、質の良さは感じられましたが、ちょっとアンプを重ねるのは本体の大きさ、重さから想定外かなと思っています。DX200はFiio X7と同様に、アンプを交換できるようになっていますので、単体使用が基本だと思います。でも現状でこの音質なのに、どんなアンプが登場するのか、今からワクワクしますね。
あと、コアキシャル接続は当方に環境が揃っていないため試せていません。ごめんなさい。
ということで長々と?書いてきましたが、最後に一言。
敢えて言いましょう、ibasso DX200は最強!(現時点ではね)
Unique Melody MERLIN V2
Unique Melodyについての説明は今さら必要ないかと思いますが、中国に拠点を置くカスタムIEMのメーカーです。日本ではミックスウェーブ(株)が代理店となっています。
カスタムイヤホンにおいても当時は珍しかったハイブリッド型のMERLINを始めとして、特色のあるイヤホンを開発してきた同社ですが、やはり一般的にも広く人気が広まったのは、2014年末に販売されたユニバーサルイヤホンのMAVERICKからだと思います。美しいデザインと伸びる高域が特徴のMAVERICKは10万円を超えるイヤホンでありながら人気機種となり、Unique Melodyのイヤホンは。その後もカスタム、ユニバーサルの両分野において、新作が発表されるたびに大いに話題となるのは皆さんがご存知のことだと思います。
私もこのMAVERICKだけでなく、MACBETH、MAVIS、MAVERICK+とUnique Melodyのユニバーサルイヤホンを購入してきましたが、確かに商品に対する満足度は高いものの、締まりすぎた?低音に不満があり手放してきました。これは私が締まった低音だけでなく、やや量感のある低音が好きという個人的嗜好が影響していると思います。私と同じメタルが好きな方でも、MACBETHやMAVISがどんぴしゃと言っておられる人もおられますので。
何機種か買って合わなければもう自分とは縁が無いメーカーだと思えばいいのですが、どうもUnique Melodyというメーカーのイヤホンは“魔力”があるというか、惹きつけられてしまいます。新機種が発表される度に、ワクワクしてしまいます。
一方、多くのメーカーと違い、世界で発売されている機種=日本で発売、とはならず、ユニバーサルイヤホンは国別となっているらしく、MAVERICKも日本でしか買えないようです。であれば、日本で発売されていない機種の中に自分の好みにどんぴしゃなイヤホンがあるのでは、ということで購入したのがこのMERLIN V2です。
購入したのはアメリカのショップのMusicTeckになります。こちらはUnique Melodyだけでなく、FiioやEffect Audioなどイヤホンに限らず、DAPやアクセサリなども扱っているようです。
で、同ショップで販売されているUnique Melodyのラインナップは次の通りとなります。
- UM CIEM Maestro V2 (Mason V2)
- UM CIEM Mentor V2
- UM CIEM Merlin V2
- UM CIEM Miracle V2
- UM Maestro Universal
- UM Maestro V2 (Mason V2) Universal
- UM Martian Universal
- UM Mentor V2 Universal
- UM Merlin Universal (Carbon Fiber Faceplate)
- UM Merlin V2 (5 Driver Hybrid) (Carbon Fiber Faceplate + UM logo)
- UM Miracle V2 Universal (Carbon Fiber Faceplate + UM logo)
いずれも日本では発売されていないと思いますので、どんな音かはドライバ構成から想像を逞しくするしか無いのですが、価格も気にしながら、今回は低音が強いカスタムイヤホンとして有名だったMERLINの新型であるMERLIN V2を選択しました。
MERLIN V2のスペックは下記の通りです。
- DRIVES: QUAD BA & 1x DYNAMIC; CROSSOVER: 4-WAY
- CONFIG: 2x HIGH, 1x MID, 1x LOW-MID, 1x LOW DYNAMIC
- RANGE: 10 Hz - 20 kHz
- SENSITIVITY: 108.4 dB SPL
- IMPEDANCE: 43.2 ohm
LOWは1DDなんですが、LOW-MIDに1BAあるのがMERLINと違う点なので、こちらの方が低域強めかと思っての注文でした。
デザインはCarbon Fiber Faceplate+UMロゴでシンプルですが、他のモデルも同じデザインで、統一感はあるものの、価格やスペックによる差異がないのはちょっと寂しいかも。
気になるのはケーブルのプラグの形状で、見た感じはUEのカスタム機やqdcの各イヤホンのそれに似ているように思います。2ch、ブログ、Twitterでもいろんな情報があり、まだはっきりわからない感じです。UMのFacebookを見ると、Beat Audioから新形状のプラグ用ケーブルのオファーがあったみたいなエントリーがありますので、近々、正式に発売されるのではないでしょうか。
聴き始めの印象は、MAVERICK Ⅱと同じドライバ構成という先入観があったせいか、高域をやや抑えて、低域を強くしたMAVERICKまたは高域を抑えたMAVERICK Ⅱという感じでした。
今回はDAPはAK70を使用しました。評価用の曲は下記の通りです。
MERLIN V2のイヤーピースはスパイラルドットMLサイズ、final E Mサイズを使用しています。
・I'd really love to see you tonight/Barry Manillow(16bit/44.1kHz)
・十戒(1984) 30th anniversary mix/中森明菜(24bit/96.0kHz)
・金田 KANEDA Symphonnic Suite AKIRA 2016/芸能山城組(24bit/192.0kHz)
・April Rain/Delain(16bit/44.1kHz)
“I'd really love to see you tonight”ではバリー・マニロウの甘いボーカルが少しの距離を置いて、高域や低域に埋もれずに聴こえますが、この曲のノリの良さみたいなのはやや減退している感じです。
“十戒…”はこういう新録にありがちな昔の勢いには欠けますが上手くはなったでしょ、みたいな感じでイマイチ好きではないのですが、このイヤホンのじっくりと聴かせるという特徴に合うように思います。
“金田…”ではやはりこの曲の通底音のガムラン?にスピード感に欠けるように思います。
“April Rain”ではドラムに深さがあり、アンネ嬢のきれいに伸びるボーカルが遠からず近からずの距離感で聴くことができますが、ノリノリという感じではありません。スピード感に欠けるというか、ちょっとゆったりとした感じです。
DAPを変えたり、イヤーピースを変えたりすることにより、若干の変化はありますが、基本的な傾向は変わらないように思います。ただ、DX200ではかなりずっしりした低音が気持ち良いとだけ付け加えておきます。
ちょっと厳しい感じの評価になりましたが、高・中・低域のいずれも過不足ありませんが、強いて言えば中低音が特徴と思います。明瞭感、解像感も申し分なく、音も前後左右に広がる感じで、見晴らしよくスケール感もいいのですが、惜しむらくはスピード感というかノリの良さに欠ける感じです。予想と全然違いましたが、管弦楽メインのクラシックあたりとはかなり相性が良く感じました。
って、それって私が好きなメタルを聴くには致命的じゃね?