Fiio X7 購入篇
Fiio X7は2015年12月に国内で発売が開始されたFiioのDAPではフラッグシップ機となります。フラッグシップ機といっても比較的リーズナブルな同社のことなので、発売当初から100K円を切る感じだったので、某AKのようになかなか手が出ないということはありません。
ただ、FiioはポータブルアンプでもDAPでもパワフルで元気な音、低音が強めというイメージがあり、アンプもDAPも様々なDACやオペアンプを使用しているにも関わらず、底流に流れるFiioらしい音、という抜きがたいイメージがあり、それが良くも悪くもユーザーを選んでいるように思います。実際にそれぞれを聴くとそうでもないんですけどね。
今までFiioの製品の仕様歴は、黎明期?のFiio E5、それから最近のFiio X1、X5 2nd、X5 3rdぐらいです。正直なところ、いずれも比較的短期間で手放したように思います。特にDAPはいずれもPicollo、Aune B1などのポータブルアンプとセットで使用し、DAPに不満が生じて手放したというよりも、アンプとセットで使用するスタイルが嫌になって手放したように思います。
DAPとアンプを合わせた多段での日常的な音楽鑑賞は荷物が増えることや充電の煩わしさもあって、自分には無理だとやっと最近になってわかったこともあって、最近はGRANBEAT一台体制に慣れ始めたところでした。充電を考える必要はありますが、GRANBEAT一台で済むのはとても楽だったのですが、今回DAPを追加したのは先日に購入して大変気に入っているイヤホン、RHA CL1のためだったりします。
ご存じの方も多いかと思いますが、RHA CL1はインピーダンスが150Ωとなかなか扱いづらいスペックですが、それなりに出力のある機器を使うことにより、他のイヤホンでは聴けない唯一無二と言っても良い音を奏でてくれます。基本的に高域寄りなのですが、深くキレのいい低音が私の好きなメタルにベストマッチなイヤホンと思っています。
このCL1は元々は名古屋のポタフェスでShanling M2s+Picolloというセットで聴き、すっかり気に入って購入し、その後はバランス接続でGRANBEATと接続していました。
ただ、やはりmini XLRを2.5mm4極プラグに変換するケーブル等を使っていたこともあり、煩わしく感じていたのですが、先日にeイヤホンEST店でFiio X5 2ndの3.5mm接続で何気なしに試聴してみたところ、X5 2ndのスピード感と低域のパワフルさがCL1に非常にマッチした感じでかなり気に入りました。ということでX5 2ndを購入、と思ったのですが、以前に使用していたこともあり、どうしようかと悩んでいたところ、ヤフオクにて今回に購入したFiio X7を見つけたわけです。
Fiio X7は既に後継機のX7 MKⅡが発表されたこともあり、eイヤホンの特価セールでもよく見かけるようになったので、新品で購入しても以前にくらべては低価格で購入できたのですが、ヤフオクで落札したのは本体だけでなく、AM2、AM3、AM5に加え、日本で未発売のAM1 MODというアンプモジュールがセットになっていたことと、DignisのケースやBluetooth多機能コントローラーであるRM1も付いていたことが決め手となりました。
Fiio X7はサイズ的にはGRANBEATに比較するとやや小ぶりなものの、それなりに重さや厚みはありますが、少なくとも多段よりは楽かなと思っています。音質的には標準のアンプであるAM1を使用している際は、比較的フラットで、ちょっとうろ覚えですが、X5 3rdと似た印象だったりします。パワフルでスピード感のあるX5 2ndの音とはずいぶん違いますが、どんなイヤホンにも合うような感じで、これはこれでいい感じです。
またアンプをいろいろ変えて楽しんでみたいと思います。
Fiio X7 MKⅡ 到着篇
AliExpressのFiioオフィシャルショップから購入しました。7月25日に注文して26日に発注連絡が来て、28日に到着しました。DHLとはいえ最速です。価格は送料込みで75K円程度です。
今回は本当に写真ばかりの記事になります。詳細は後日。とりあえずぱっと聴いた感じでは初代Fiio X7と音質的に似通っているとだけ書いておきます。
右側がMKⅡです。
1216.ears 4RM、3V3 到着篇
1216.earsは香港のイヤホンのガレージメーカーになります。日本では昨年にチャレンジャーな方が購入して紹介されてから、大変評判が良いのですが、様々な有名カスタムイヤホンにインスパイアされた?音作りとネーミングから忌避感をお持ちになる方もおられるようです。中華らしいといえば中華らしいのですが、KZやSENFERほどお遊び感が無くて価格もそこそこなので、オリジナリティを重視される方には受け入れ難いのかもしれません。少なくとも日本国内でより販路を広げるのは今の販売方法では無理なことは確かなようです。
このパチモン臭いイヤホンの困ったところは、その出自に関わらず、非常に製品の評価が高いところです。音だけでなく、造りもしっかりしていて、満足感が高いため、何だかなぁと思いつつ、手にしてしまいました。
1216.earsのイヤホンを購入したのは初めてではなく、以前に4FEというモデルを入手したのですが、その際はヤフオクにて購入したので、1216.earsから直接購入するのは初めてになります。
今回の購入も満を持してという感じではなく、いつものように勢いだけだったような感じです。以前はFacebookからメッセージを送って購入という手筈だったのですが、ここ数ヶ月の間にTwitterを日本語で始められ(代理の方かな?)、頻繁にディスカウント情報を流されていたため、TwitterのDMを日本語で送っても買えるのかなと思い、物は試しでメッセージを送ったところあっさりと購入できてしまいました。
元々は4RMを注文したのですが、翌日に低音が強くてバンド音源に合うという売り文句で3V3のディスカウント情報が流れてきたのでそっちも注文してしまった次第です。
4RMは7月3日、3V3は7月4日にDMを送りいずれもほぼリアルタイムで返事が返ってきました。いずれもデザインは透明青色で選択できなかったので2pinかMMCXかを指定し、支払はPaypalです。ほぼ同時期の注文ということで、少し割引してもらい、2つで約4,800香港ドル(70K円足らず)です。
その後は7月15日にTwitterのDMで完成連絡、翌16日に発送連絡が来て、24日に到着しました。発送は香港ポストです。
附属品はイヤホン、ケーブル、イヤーピースとペリカンケースとシンプルです。今回はどちらも透明青色ですので、ぱっと見では区別がつきません。イヤホンの裏側?に右は赤色、左は青色で型番が書かれていると1216.earsの方にTwitterで教えていただきましたが、虫眼鏡がないと見えませんでした。
何の変哲もない形状ですが、本当に装着感が良く、遮音性も高いです。ファーストインプレッションは4RMは解像度が高くフラット、3V3はやや音場が狭いもののパワフルで聴いていて楽しくなる感じです。
いろいろとイヤーピースやケーブルを変えて楽しみたいと思います。
カスタムイヤホンのメンテナンス
前のエントリーでも少し書いたのですが、みなと補聴器さんで教えていただいたカスタムイヤホンのメンテナンスをやってみました。
まずは乾燥です。湿度が60%を越えるこの季節は特にしっかりと乾燥させる必要がありますが、比較的空気が乾燥している冬場でも、密閉度の高いカスタムイヤホンは定期的に乾燥させる必要があるようです。特に僕みたいな耳垢が湿性の方は尚更のようですね。耳垢が湿性の人はカスタムイヤホンは向いてないんじゃないかとも思いましたが、西欧人の90%以上が湿性らしいので、一概には言えないですね。ただ、乾燥している人よりはしっかりとメンテをする必要があるのでしょう。
みなと補聴器さんではIDEXのクイックエイドをお勧めされましたが、とりあえずはNOBUNAGA Labsの乾燥剤入りケースを購入しました。使用していない時は基本的にこちらに入れておきます。
あと、内部の埃、汚れ等を掻き出すのに勧められたのは歯間ブラシの細いやつ。これなら100均ストア等でお安く入手できます。
で、ノズル内の埃等を除去するための最終兵器?がこちらのEAGLE VAC mini。オスカー・トレーディング社から発売されている湿式漏斗真空吸引式の補聴器の耳垢クリーナーです。
Eagle VAC mini(イーグル ヴァック ミニ) | 株式会社オスカー・トレーディング
使い方は簡単で、タンクに水を入れ、あとは電源をオンして、吸引ノズルをイヤホンのノズルに差し込んで内部の埃等を吸引するという感じです。
吸引された埃等は水を入れたタンク内に落ちるので、終了後はその水を捨てるだけと使い方や後の手入れも比較的簡単だと思います。
もっとも今回は一週間前にみなと補聴器さんで散々清掃していただいた後なので、特に目立つ埃等は目視できませんでした。
こちらのクリーナー、気になる方がおられましたら、貸し出しますので、こちらのコメント欄やTwitterで声をかけてください。
で、いろいろと試しているHEIR AUDIO Heir 5.Aですが、少しはマシになったものの、左側の高音が出ていない状況は変わりません。殻割してフィルターを直接掃除したろかと思わなくはありませんが、冷静に考えると敷居が高いですね。誰かお安くリモールドしていただけません?
みなと補聴器 行ってきました
私の所有しているイヤホンで一番の問題児?がHEIR AUDIO Heir 5.Aです。
WEB上でもほとんど所有している人を見かけません。またeイヤホンのレビューでも正直なところ、あまり良い評価だとは思いません。少なくとも僕が好きな曲には合わない感じです。試聴時はいい感じに思ったのですが。
それでも作成してしばらくはそれなりに楽しんでいたのですが、購入して二ヶ月を過ぎる頃から、高域が出なくなり、緩い低音とボーカルも変に残響が気になる感じとなりました。左右で音質に差があり、左側からは高域がほとんど聴こえないということで、積極的に使う気が起きないイヤホンとなってしまいました。
それでもいろいろとケーブルやDAPを変えたりしてみたのですが、やや改善はするものの、以前の状態に戻ることはありませんでした。
買う時は高くて売る時は二束三文のカスタムイヤホンなので、何とか使えるようにしたいなぁということでお伺いしたのが神戸市にある“みなと補聴器”さんです。
今回は左右の周波数特性の測定とフィッティングをお願いしました。
測定結果は予想通り、低域ではほぼ左右は一緒ですが、高域になるにつれずれだし、最大で10デシベル以上の差がありました。予想通りで安心?
次はその原因の究明ですが、乾燥と内部の埃等の吸引で少し状態が改善したということで、断線等によりドライバが働いていないわけではなさそうとのこと。たぶん音導菅内の埃をガードするメッシュ状のフィルターの目が詰まっているのだろうということでした。高域用の音導菅も低域用のそれも同様に詰まっているはずですが、影響が大きいのは高域用なんですね。乾燥と吸引を数回行うことにより、僕の耳でもはっきりわかるぐらい左からも高域が出てきたように思いました。残念ながら、外側からできるのはここまでで、完全に詰まりを除去するのは無理なようです。
今後の対策としては乾燥をしっかり行うことと清掃だそうです。耳垢が湿性な人はより注意が必要なようです。使用後にイヤホンを拭く程度であまりちゃんとメンテナンスはしていませんでしたからね、これからは気をつけないと。
乾燥用の機器としては簡単なものではeイヤホンでも販売されている乾燥剤をセットするケースが安価ですし、もっとしっかりした補聴器用の乾燥機もあります。
内部の清掃については、サイズの小さな歯間ブラシが良いようですが、より強力に内部の埃等を吸引するために購入したのがこちら。
紹介については次回以降のエントリーで。
あと、以前から感じていたノズルが耳奥に入る感じが不快なので、短くカットしてもらいました。遮音性や密閉感は減少しましたが、装着感は快適になりました。音も変わってしまってるでしょうね。
LEAR LHF-AE1d用アドバンスノズル
LEAR AE1d用アドバンスノズルを買ってみました。前のエントリーで、附属していてもいいんじゃないと書きましたが、まぁ3,200円程度だったのでいいかなと思いまして。
RHA CL1と並び絶賛愛用中のAE1d Beは、低域は本体のチューニングダイアルで調整できるのですが、中高域はこのノズルを交換してという方法なので、細かい調整ができるわけではありません。まぁ低域用のチューニングダイアルも実際に効果を感じられる可変域は狭いんですけどね。
外観は標準のノズルに比べると、アドバンスノズルはかなり短いです。どうやって中高域を調整しているのか気になるところです。単にノズルの長さで、イヤーピースが耳孔の奥にいくかいかないかということではないと思いますが。
LEARのHPにある標準のノズルとアドバンスノズルの周波数特性のグラフを見ると、そんなに大きく違いがあるようには見えないのですが、聴いた感じではそこそこ違いがあるように思います。アドバンスノズルに交換すると煌びやかで派手な音になったと感じますし、標準に戻すと低音が増えたと感じます。まぁ微々たるものではありますが、やはり聴いてしまうと、アドバンスノズルの方が好きかなと思っています。
ということで、現時点ではアドバンスノズル、Crystal Tips、チューニングダイヤル(最大から-1)、芝音研 AL-Themis 2.5mm4極バランスケーブルという組み合わせで使用しています。NIGHTWISHやDELAINあたりのメタルはもちろん、割とオールマイティに使える感じです。
TFZ EXCLUSIVE 1 到着篇
TFZは中華イヤホンの中でもしっかりした音作りとパッケージングで日本でも代理店が付いている品質等に定評のあるメーカーだと思います。もっとも代理店が付いていると言っても、TFZが販売している機種全てが日本で売られているわけではなく、以前に購入したBalance 2なんかは販売されていませんので、AliExpressのショップから購入しています。
このEXCLUSIVEシリーズはeイヤホン主催のポタフェスで試聴機が出ていたようなので近いうちに国内で販売される可能性が高いように思います。
またEXCLUSIVEシリーズはこの1以外に3と5があり、番号が上がるに連れ価格も上がるのですが、ドライバーは全て9.0MM double magnetic circuit graphene driverと書かれており、筐体の材質が違うという理解でいいのでしょうか。この1は筐体が樹脂製になります。価格はAliExpressで1が約40ドル、3が60ドル、5が90ドル程度で販売されています。
ちなみに今回はAliExpressではなく、Massdropで購入しました。本体が35ドル、送料が7.5ドルでしたので、AliExpressでの購入とあまり差はありません。
6月20日が注文の締切で、7月6日に発送連絡のメールが来て、同月の15日に到着です。DHLでの発送になります。
パッケージングはしっかりした感じです。
附属品はイヤーピースとケーブルなどなど。
筐体は小ぶりで装着感も悪くないです。
TFZのイヤホンといえば低域が強いイメージでしたが、すっきりと明瞭感が高い、高域寄りのドンシャリでしょうか。
リケーブルが可能ですので、バランス接続とかも試してみるかもしれません。