SIMGOT EK3
SIMGOT JAPAN様 @SIMGOT_JAPAN がTwitterで試聴機によるレビューを募集されていたので応募してみました。トップバッターということで、試聴機はAmazonから届いた新品でした。約一週間試聴して自分のブログ等にレビューを掲載するということですので、第一印象プラスアルファ程度だと思っていただければ有難いです。また、私物ではないのでリケーブルや他のイヤーピースは使用していません。附属のケーブル、イヤーピースによるレビューとなります。
SIMGOTのイヤホンは、EN700、EN700 Pro、EM2とレビューを書いてきました。いずれも「〇〇がすごい!」というタイプではなく、音楽をリラックスして楽しめるタイプという印象でした。EN700とEN700 Proがダイナミック、EM2が1BA+1DDのハイブリッドだったのに対し、EK3は3BAということで、今までとは違う音なのかと期待が高まります。
スペック等はSIMGOTのHPをご覧になってください。
ちなみにEN700、EN700 Pro、EM2のレビューは下記になります。
シンプルなパッケージ。
附属品はいつも通りの使い勝手の良いイヤホンケース、高域強調型とバランス型の二種類のイヤーピースなどなど。ケーブルはOCC&SPC混合ケーブルで、海外版アップグレードケーブルのようです。
筐体。いつもながらSIMGOTのイヤホンは個性的で美しいですが、EK3はアクセサリー的な気がします。画像ではちょっと鱗っぽくて苦手かなと思いましたが、ハニカム(蜂の巣)だそうでとても美しいです。ブラックとホワイトの二色があるようですが、当方にお送りいただいたのはホワイトのようです。サイズ的にはそんなに小さいわけではありませんが、女性が使うと映えるだろうなぁと思わせるデザインです。
EK3の特徴の一つとして二つのチューニングスイッチにより四種類に音質を変化させることが可能です。
発送時は両方がオフのままの「ボーカル」モードになっていますので、しばらくはこのまま聴いてみました。イヤーピースはバランス型を使用しています。
装着感は良好というか、かなり良いです。附属のケーブルの耳掛け部が割としっかりとしているので、ちゃんと装着できるか気にしていたのですが、すっぽりと装着できました。遮音性は悪くなく、地下鉄車内で音楽を楽しめるレベルだと思います。
音質は非常に明瞭でキラキラ感があり、ストリングスが心地いいです。当方の主食のメタルでは、Primal FearやHammerfallあたりのパワーメタルでは少し迫力不足なのは否めませんが、中域がしっかりしているためあまり不満は感じません。「ボーカル」モードですが、耳もとで聴こえるというほど近いわけではなく、程よい距離があるのは個人的には好みです。音場は狭くはありませんので、クラシックなどもそれなりにこなす優等生タイプですね。個人的にはFleet Wood Mac、Electric Light Orchestraあたりの懐かしのPopsを非常に心地よく聴かせてくれるのが嬉しいですね。
次に試したのはスイッチ1のみをオンにした「エアリー」モード。重低音を強化するとも書かれていますが、今のところは中域がやや濃くなったかなという感じで、あまり大きな変化は感じません。使い続けるともう少し印象が変わるかもしれませんが、これが試聴機によるレビューのつらいところ。
スイッチ2をオンにした「バランス」モードではややボーカルが遠くなる感じ。スイッチ1、2両方をオンにした「ピュアトーン」モードはドンシャリとまではいきませんが、最も派手になる印象です。
いずれにしても大きく印象が変わるというよりも少し変化するという程度ですが、ちょっと気分を変えることで長く使い続けることができそうで、自分のような飽き性の人間にはぴったりかもしれません。
EK3はBA機、3ドライバということで、今まで聴いたSIMGOTのイヤホンとは違う傾向の音になるかと思っていたのですが、ややモニター的な味付けもしながら、SIMGOTらしい「音楽を楽しむ」ためのイヤホンでした。程よく温く、クール感もあり、アタック感もあり、キツくなく、聴き疲れすることなく、音場も狭くなく、装着感がよく、見た目も美しく…要するに「心地よいイヤホン」です。
強いてウィークポイントをあげると3BAで4万円弱という価格でしょうか。最近の中華多ドラの低価格に慣れていると、ちょっとお高いかなという感じがありますが、造りや音質は価格に十分に見合ったものだと思いますので、気になる方は機会を見て試聴いただければと思います。
また欲しいイヤホンが一つ増えてしまいました。
追記
購入は下記のAmazonのページからどうぞ。