Fiio X5 3rd gen 音質篇 其の弐

ポータブルオーディオ歴?だけはそこそこ古いので、iPodWalkman+(DAC)+アンプという多段に抵抗が無いというか、どちらかと言えば好きだと思います、なんかガジェット感が高いし。最近はアンプなどを必要としないくらいDAPの性能も高くなったので、基本的には多段はしなくていいようには思いますが、音色の変化を楽しむという意味では多段はありかなと思っています。まぁ充電も複数しなくていけないし、嵩張るし、面倒なことも多いのですが…

そんなこんなで?今でも基本的には多段にしてしまいます。ただ、AK第二世代から始まったバランス接続は、多段に近い効果があるように思います。そのためか、それともOSの仕様なのか、ソフトウェア的にラインアウトモードを備えた機種は多いのですが、専用の端子がある純粋な?ラインアウトができる機種は少ないように感じます。DP-X1AやAKシリーズもそうですし、Walkmanにはラインアウトモードすらありません(今の1A/Zでもウォークマンポートからラインアウトってできるかな)。

そんな中で中国製のDAPにはラインアウト端子を備えた機器が多いように思います。Fiio X5シリーズにibasso DX80、90、先日にお借りしたxDuoo X10にもあります。中国のオーディオ愛好家は多段がお好きなんでしょうか?でも私のような人間にはありがたかったりします。

先述したように、Fiio X5シリーズには代々ラインアウトがあったのですが、私が愛用してきたアンプのCypherLabs PicolloやALO RX、CONTINENTAL V5に合わせるにはやや大きく、重ねた時にちょっとカッコが悪かったのですが、この3rdはかなり今までより小型化され、ややDAPの方が大きいものの、許容範囲かなということが購入した理由の第一だったりします。

 

ということでX5 3rdとCONTINENTAL V5のドッキングです。昔からDAPとアンプを合わせる時はケースは使わず、Prittのひっつき虫を使っています。あと念のためにシリコンバンドを使う感じです。2㎝くらいまだDAPが大きいですね。AK70はほぼジャストサイズなんですが。DAPとアンプを接続するmini to miniケーブルも本当にいろいろあって、云十万円するような高価なものもありますが、私は1万円前後で取り回しと見た目重視で選んでいます。今は芝音研さんのMeteor V3 パラジウム・5N純銀というのと、TwitterでフォローさせていただいているKOH@オーディオのすすめさん@audio_no_susume作のKMC-02(金メッキフッ素線)を使っています。

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X5 3rdの長所の一つに、他のDAPのようにシングルアウト、バランスアウト、ラインアウトとそれぞれの接続の時にソフト的な操作は必要なく、プラグを差し替えすればそれで使えるというのがあります。気軽にいろいろと差し替えて楽しめますね。あと当然ですが、ラインアウト端子にプラグが挿さっていると他のプラグを挿しても音は出ません。ラインアウトが優先になります。

 

ということで音質ですが、X5 3rdでは硬くて音場が狭かったのが、CONTINENTAL V5のキャラクターでやや柔らかくなり、音場も広がってかなりいい感じです。単体で聴いていた時の聴き疲れしそうな感じも薄まりました。やっぱり私にとってはX5 3rdはこの多段で使うのが基本で、気分を変えたい時にバランスで聴くというのが常用スタイルになりそうです。

 

参考までに他のDAPとV5の接続した時の印象を書いておきます。DP-X1A+V5ではさらに音場が広くなったように感じますし、AK70では迫力が増して音の重心が下がったように感じます。ソフトウェアでラインアウトモードに切り替えるのは面倒くさいですが、いずれも解像度が下がったとまでは感じませんし、専用端子に拘らくてもいいようには思いますが、まぁそこは気分的なもので…