Trasam HA2 Pro Extreme Version
Twitterでフォローさせていただいている小倉 彬さん@ogura_aki からお借りしたものシリーズが還ってきました。いつもありがとうございます。
こちらはシンプルなポータブルヘッドホンアンプです。スイッチもオン/オフとゲインの切替のみ、端子もアナログイン/アウトと充電用のMicroUSBと最小限で、流行りのバランス接続も、DAC機能もありません。
そのためもあって、価格も抑えられているように思います。NiceHCK Audio Store@hckexinでは25%オフの価格115ドルで販売されています。
サイズも小さく、幅と長さは愛用のALO CONTINENTAL V5と変わりませんが、厚みは6割程度です。重量も約120グラムで、DAPと接続してもあまり気にならないのではないでしょうか。
ディスクリートとのことですが、一方でオペアンプにOPA627×2、OPA1688×2とのことですので、フルディスクリートではないということなのか、中華特有のはったり?なのか判断に苦しむところではあります。まぁ、音が良ければなんでもいいんですが。
試聴はFiio X5 3rd+芝音研Meteor V3+Trasam HA2+UM MAVERICK+で。
まず一番に思うのは量はそこまで多くはないのですが、割と深いところから出ている締まった低音です。高音はそこそこで、強いて言えばボーカルがやや凹む気がしないでもありませんが、分析的に聴かなければ気にならないと思います。音の拡がりは普通ですかね。楽しく、ノリよく音楽を楽しむことができるように思います。
比較のためにV5と聴き比べましたが、V5は高音がきれいで、音に包まれる感じで、HA2とまったくキャラクターが違います。それぞれの良さがありますが、私が聴くメインのメタル/ハードロックにはHA2の方が断然合う感じですね、困ったことに。
あくまでもイメージですが、Fii0 X5 3rdにはHA2を、AK70あたりにはV5を合わせると、それぞれのDAPの特徴を活かせるのではないでしょうか。
DAPをibasso DX200とチェンジしてみましたが、X5 3rdの時に感じた高音とボーカルへの少々の不満が解消しています。さすがではありますが、できればDX200は単体で使いたい…
あと、多段にされた方は経験がお有りになると思うのですが、DAPのアウトブット端子の位置とアンプのアナログイン端子の位置によっては、アンプを裏向け(表向け?)に引っくり返さなくてはいけないケースが生じてしまうのですが、HA2は上と下というか、裏と表というか、デザインが一緒なので、見た目の問題がなくなるという地味に便利な点があります。って、ちょっと文章では伝わり難いですね。
なお、このHA2はオペアンプを交換できるらしいので、先ほどに書いた少々足りない部分は解消できる可能性が高いです。MUSES系のオペアンプに交換すると解像度のアップにも繋がりそうではありますが、少々聴き疲れする音になってしまうかもしれません。
ということでHA2、すっかり気に入ったのでNiceHCK Audio Storeに注文を、と思ったのですが、今は春節祭の真っ只中でお店もお休みです…うーん、ちょっとしばらくはお預け状態になってしまいました。