Oriolus BD10(CEIBA)&BA10(OAK)

こちらは発表時から気にはなっていたのですが、セットでの価格と、実際に持ち出せるように思えなかったため購入には至りませんでした。最近になってTwitterでレンタルできること知ったため、いそいそとお借りした次第です。

www.cyras.jp

注文時に本人確認にために免許証等のデータを送付しなければならなかったり、商品の受取時に同様の書類を提示する必要があるなど、通常の購入とはやや趣が違います。面倒だなぁ思わなくもありませんが、最近のイベント等でのイヤホン盗難の事例を思えば、これぐらいの手間は仕方ないのでしょう。あとは1週間のレンタルに3,000円が高いと思うか安いと思うかですね。

重いです。二つで650gですので、DAPを合わせると800g強ですね。持ち歩くのであればかなりの根性が必要かも。

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またBD10はMicro USBで充電可能ですが、BA10は巨大な充電器を見ると、据置き?と思ってしまいます。BD10も充電用とデータ用のUSBが分かれていますので、据置き時?にはバッテリーを使用せずに使うことが可能です。常時は据置きで、気合を入れた時はポータブルで、というのが良さそうです。

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ちなみにCEIBAOAKも木の名称なんですね。なんかの略称かと思ってました

スペックは以下の通りです。

BD10(CEIBA)

製品型番 : BD10 (CEIBA) 
周波数特性 : 12.5Hz ~ 20kHz、+/- 0.1db (アンプ) 
S/N 比 : 118dB (アンプ) 
デジタル入力 : USB 最大 PCM32bit/384kHz、 DSD256 
OPT/COA 最大 PCM24bit/192kHz 
最大出力 : 340mW + 340mW (32Ω)
電源 : 内蔵リチウムポリマーバッテリー 
電池持続時間 : 連続約 23 時間 (アンプ)/ 10 時間 (DAC)
充電時間 : 約11時間 
推奨ヘッドホンインビーダンス : 8 ~ 300Ω 
寸法・質量 : W75×H21.5×D135mm , 290g 

BA10(OAK)

製品型番 : BA10 (OAK) THD+N : 0.05 % S/N 比 : 110dB 
最大出力 : 250mW + 250mW (32Ω) 
電源 : 内蔵リチウムポリマーバッテリー 
電池持続時間 : 連続 7 時間 
推奨ヘッドホンインビーダンス : 8 ~ 300Ω
寸法・質量 : W74×H26×D135mm , 350g 

BD10はUSBに光、アナログ接続まで、様々な機器との接続が可能です。Fiio X7 MKⅡのデジタルアウトは変換ケーブルが必要となるため、今回は試せなかったのが残念です。

 

音質については下記の通りです。イヤホンはあんまり一般的ではなくて申し訳ありませんが、1216.ears 4RM、ROSE BR5 mk2、Echobox THE NOMAD N1を使用しました。

 

 BD10+BA10+GRANBEAT

  • Micro USBにOTGケーブルを利用して接続。接続後にBD10をスイッチオンするとGRANBEATに確認画面が出てきます。
  • 3.5mmシングルアウトでの出音は高域も低域も伸びる感じで見晴らしがいいですが、まぁそれぞれのイヤホンの特徴の延長線上の音といった感じです。
  • 2.5mmバランスアウトでの出音がこの機器の真骨頂でしょう。解像度、高域の伸びもさることながら、低音の深さ、沈み込みが素晴らしい。ちょっとしばらくはイヤホンを耳から外したくないと真剣に思いました。
  • シングルアウト、バランスアウトいずれにも言えるのは、Oriolusというか、ibassoのアンプに抱いているパワフルな低音というイメージではなく、高解像度ですっきりした出音が特徴のように思います。デュアル真空管ということですが、真空管と聞いて想像する暖かさはあまり感じられません。

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 BD10+GRANBEAT

  • BD10はDACアンプなので3.5mmシングルアウトでイヤホン等を接続できます。また、3.5mmシングルアウトでラインアウトできるようですが、折角のバランス対応DACなので、あまり必要なかったんじゃと思わなくもありません。まぁBD10単独での使用というのはあまり考えられませんが、一応聴いておきました。
  • 個人的にはほとんど違いが感じられません。ゲインを二段階に切り替えできますので、ハイゲインが必要なヘッドフォン等には有用かもしれませんが。

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 BA10+Fiio X7 MKⅡ

  • こちらはアナログ接続での使用になります。三段での使用に比べれば、まぁまぁコンパクトに収まる感じがしますので、自宅では三段、ポータブル時は二段というのはありかもしれません。
  • BD10+BA10+GRANBEATで聴いた時よりもやや解像度は落ちるかなという気はしますが悪くはありません。ちゃんとBA10を通した違いが感じられます。やや解像度が落ちる分、聴き疲れしにくいかもしれません。
  • ただ、やはりBA10の前面のど真ん中にBD10との接続端子が鎮座している関係上、あくまでもセットで使用が前提なんだなぁと改めて痛感してしまいます。

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音質的にはかなりの満足感がある機種ではありますが、やはりポータブルは難しそうなので、購入はしないと思います。一通り聴いた後で、Fiio X7 MKⅡ(AM3)で聴いてみたのですが、こちらのDACがES9028PROとBD10よりは後発のDACですが、デュアルとシングルの差はあるものの、比較的傾向は同じなのかなと思っています。あくまでもイメージですが、BD10+BA10>BA10>Fiio X7 MKⅡという感じかなと。

まぁスケールダウンはしてしまいますが、ポータブルではFiio X7 MKⅡ単体でいいかなと確認した次第です、ちゃんちゃん。