安価な中華イヤホンいろいろ
先日から比較的安価な中華イヤホンを何点か購入したので、まとめて簡単なレビューです。
TIN Audio T2
ケーブルは附属のケーブルを使用しています。イヤーピースも附属のシリコンタイプのMサイズです。
2機のダイナミック・ドライバを搭載した所謂デュアル・ダイナミック・ドライバなのですが、出音は解像感が高くてすっきりした感じで、ちょっと期待していた音ではありませんでした。シングルBAっぽい音、という感じでしょうか。
パッケージング、筐体の造りはたいへん良く、このまま店頭に並んでもいい感じですね。特にパッケージは横長でイヤホンというより文房具のそれみたいな感じです。MMCX端子を採用しているのでリケーブル可能なのですが、附属のケーブルもプラグを含めて悪くない感じですが、MMCX部付近が白っぽいのはちょっと個人的にいまひとつですね。
装着感はシュア掛けすればまぁ悪くない感じではありますが、割と耳から飛び出る感じでちょっと不安定かもしれません。
AliExpressのNiceHCK Audio Storeから購入しました。定価?は49.9ドルです。
KZ ZST Pro
特にHCKのオーダー時にはProの標記はありませんでしたが、到着したのはProでした。ショップによってはProと標記しているところもあるようです。スペック的には変化はありませんが、ダイナミック・ドライバを改良したと謳っているようです。
附属のケーブルはゴムっぽくて取り回しがいまひとつなのと、おまけのケーブルは銀メッキ4芯で音は悪くない感じなのですが、耳掛け部分に針金が入っているタイプなので苦手なため、HCK にリケーブルしています。イヤーピースはRHAのMサイズを使っています。
パッケージ、外観、付属品は従来と変化ないです。音質はちょっと比べてみてもわからないですね。まぁKZのイヤホンなら個体差もありそうなので、あまり比較する意味はないかもしれませんが。
紫が今回に購入したもの、黒いのが以前より持っていたものです
比較は別にして、音質は低域寄りのドンシャリですが、明瞭な感じもあり、普通に聴くならこのイヤホンで別にいいんじゃないと思わせるぐらいにいい感じです。左右の音の拡がりも感じられ、オールマイティに曲に合う感じです。曲の粗やあまり録音状態の良くない曲も気にせずに聴くことができるのは長所なのか短所なのか…まぁ正確性に欠けるという感じですかね。
購入はAliExpressのHCKから。定価は、カラーはパープル、ケーブルはマイク無しを選択し、おまけのケーブル付きを選んでも19.05ドルと大変安価です。Amazonでも少し高い程度で待つことなく購入できますので、お急ぎの方はそちらがいいかな。
KZ ZS6
前機種のZS5の金属筐体版なのですが、前面に開口部があったり、形状もやや変わっているそうです。本家?のCampfire Audioのイヤホンの装着感が苦手な僕にとってはこちらのイヤホンの装着感も同様です。あまり耳奥に入れようとすると筐体のカドが当たって痛いため、耳孔に蓋をする感じで装着しています。イヤーピースはCrystal Tipsを使用。先ほどのZSTと同様に、附属のケーブル、おまけのケーブルは苦手なため、NICEHCK 8-core 7N Single Crystal Copper Cableに交換しています。
見晴らしがよく、ボーカルも含めて適度な距離感のある音ですので、このあたりは個人的に好みです。イヤーピースの性格もあってか、穏やかな丸い音ですが、明瞭感もそれなりにある感じです。KZのイヤホンは初期を中心に音がおかしい外れ品があるそうですので、ひょっとしたらこの個体も外れなのかもしれないという心配はややありますが、音が悪いわけではないので大丈夫なのかなと思っています。
パッケージや附属品はいつもの通りです。デザインは…まぁ言わずもがなですね。