音律美 yin lu mei A1
音律美 yin lu meiがメーカーの名前で、A1が型番になります。
こちらによるとDAPだけでなく、ヘッドフォンアンプやヘッドフォンも販売しているようですね。
今年の初夏に発売されたDAPのD200+という機種で初めてこのメーカーを知ったのですが、その時は価格比ではなく、本当に音質が良いと(一部で)評判になったものの、いかにも中華プレイヤーという佇まいにちょっと購入意欲がそそられはしませんでした。ただ、スペシャルバージョンのD200+の赤いのはDACにAKM4497EQを使用していたこともあり、あっという間に売り切れてしまっていました。
その音律美のD200+に続いてのDAPがこのA1なんですが、前機種のいかにも中華DAPというデザインからいきなりAndroidを搭載した今風?のDAPに変わったので、ちょっと心配になり購入を躊躇っていたところ、購入された先駆者の皆様からほぼ賞賛の声しか聞けなかったため、購入した次第です。三ヶ月使用したFiio X7 MKⅡに不満があったわけではないのですが、まぁ変化を求めてということで…
購入はAliExpressのNiceHCK Audio Storeから。オーダーは10月14日ですが、1st batchが売切れてしまったということで次の入荷を待ったため発送が11月1日でした。DHLだったので到着は11月4日とかなり早いです。定価は送料込で580ドルです。
パッケージはそこそこ立派というか、普通な感じです。
付属品です。ケーブルはラインアウト用と光接続用のようですが、長さ的に据置きとの接続を想定しているのでしょう。USBケーブル、充電用アダプターにパネルのような液晶保護シートです。
サイズはかなりデカイです。GRANBEATに比べると、横幅はほぼ同様、長さはやや短く、厚みはやや上回ってる感じですかね。重さは実測したところ309グラムでGRANBEATを約40グラム上回っています。
こうして比べると確かにA1はデカイですがGRANBEATもたいがいですね。
上部にはボリューム、アナログ・デジタル兼用ラインアウト、3.5mmバランスアウト、2.5mmバランスアウト、3.5mmフォンアウトが並んでいます。
右側は上からパワー オン/オフ、ボリューム アップ/ダウン、バッテリー確認用のボタンが並び、五段階でバッテリー状態を確認できるライトです。
左側はすっきりと何もありません。
下部はアンプ用のパワースイッチ、Micro-USB端子、DAC及び充電用のMicro-USB端子、Micro-SDカードスロットにリセットボタンです。
裏面はすっきりしています。
なんか普通のDAPにあるものが無かったり、無いものがあったりしています。
要するにAndroidのプレイヤーにUSB接続されたDACアンプを一つにしたのがこのA1ということで、下部のMicro-USBも左側がAndroid プレイヤー用、右側がDACアンプ用になります。ボリュームも上部がDAC アンプ用、右側がAndroid プレイヤー用です。下部のスイッチがDAC アンプ用、右側のがAndroid プレイヤー用です。ということで、操作は何かと面倒ですし、他のDAPならほとんどは付いている、再生/停止、曲送り、曲戻し用のハードボタンがありません。おかげで曲を停止させる時はいちいち画面を点灯させて、ソフト上での操作が必要となります。
Android 5.1ですので設定は簡単と思っていたのですが、まず言語の選択が英語と中国語しかありません。日本語対応していないAndroidを日本語化する方法がWebでいろいろアップされていますが、その方法でA1も日本語化できるようですが、まぁDAPとして使うだけならいいかなぁと思いそのままの状態です。調べたところではWindows PCが必要な感じだったこともありますが。また必要となればおいおいチャレンジしたいとは思っています。
起動画面です。
ソフトも最小限で、Google Playは見当たりません。音律美というプレイヤーソフトが標準のプレイヤーのようですが、これがいまいちなようで、画面を点灯したまま再生していると異音がして聴けたものではありません。画面を消灯すると治まるのですが…
ということでプレイヤーソフトはHiby musicを使っています。Google Playからのインストールではなく、apkファイルからインストールしています。
音質はまだ使い始めて数日ということで、(耳)エージングでまた印象が変わるかもしれませんが、非常に明瞭でパワフル。分離感、音の拡がり、見晴らしがよく、私の好きなメタルも楽しく聴くことができます。ちょっと明るい音調なので、しっとりした曲には合わないかもしれません。
再生時間は5、6時間というところでしょうか。やや短いですが、Fiio X7 MKⅡもAM3、AM5では公称6時間だったので似たようなものですね。再生時はほんのり暖かいですがさほどでもないですね。
当然ケースなどは無いので、持ち歩く時はどうしようかと悩み中です。
【追記 2017.11.9】
あんまり実際に使うどうかはわかりませんが、USB DACとして使ってみました。
下部のパワースイッチをオンにして、USBケーブルは当然ながらUSB DACの方に接続するだけです。
USB OTGケーブルを使用してGRANBEATとも問題なく接続できました。
音質的にはDAPとして使用するより高域が伸びているように感じましたが大きく変わることはないかと思います。