TINHIFI T3

TINHIFI T3は1BA+1DDのTin Audio初のハイブリッドタイプとなります。AliExpressで69.90ドル、Amazonでは7,999円にて販売されています。

www.aliexpress.com

Tin Audioのイヤホンは以前にT2を購入しています。T2はデュアルダイナミックドライバという触れ込みだったので、厚みのある音を勝手に期待して注文したのですが、1BA機を思わせる解像感の高い、中~高域をきれいに聴かせてくれるイヤホンで、当方が好きなHR/HMには合わないなぁという評価をしておりました。

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その後にT2のバージョンアップ版としてT2 Proが発売されましたが、こちらはT2からさらに高域を伸ばすタイプのようだったので購入していません。

 

T3のスペックは下記の通りになります。

Driver unit: 10mm dynamic + Knowles BA

Frequency response: 10–40,000 Hz

Sensitivity: 95 dB +/- 3dB

Impedance: 16 ohms

Plug: ⅛ in (3.5 mm) carbon

Cable: 4.1 ft (1.25 m) 5N 8-core OFC-plated silver

Interface: MMCX

DDの説明にPU+PEK Dynamic diaphragmとあるのですが、PUはポリウレタン、PEKはポリエーテルケトンの略でダイヤフラムの素材なんでしょうか。T2がデュアルダイナミックドライバということで、10mm woofer + 6mm tweeterの構成でしたが、T3のDDは10mm一つです。

パッケージはT2と同じ雰囲気です。
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附属品。
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イヤホンのデザインもT2とほぼ同じかなと思いましたが、画像を見比べると細部は異なっているようです。
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とりあえず附属のケーブルで聴いています。イヤーピースはいつも通りRHAのMサイズで。使用したDAPはiBasso DX200(AMP1)及びiriver AK70 MKⅡになります。

シュア掛けでもケーブルを垂らすスタイルでも使用できたT2とは違い、ケーブル形状からシュア掛けで装着するスタイルです。装着感は悪くありません。金属筐体なのでこの時期は装着するとひんやりします。

箱出し直後はT2と同様に解像感が高く、すっきりとした中・高域が得意なイヤホンかなという印象です。ただ、T2とが違い、しっかりと締まった低音が下支えしている感じで、音に芯が通った印象です。よくある中華ハイブリッドのドンシャリ系ではなく、ハイブリッドらしさをあまり感じません。T2と大きく音のキャラクターを変えてきてはいませんが、より高音質に、より一般的になったかと思います。

 

ケーブルを交換して試聴してみました。いずれも2.5mmバランス接続になります。使用したDAPiriver AK70 MKⅡです。

Yinyoo YYX4744、8芯OFCケーブル、通称中華キンバーです。こちらは高低ともに派手めな音になるという印象のケーブルですが、中低域が強くなったように感じます。予想通り派手で楽しく感じますがちょっと聴き疲れしそう。音場的には広くもなく狭くもなくといったところでしょうか。
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Yinyoo YYX4810、単結晶銅4芯ケーブル。印象としては質実剛健といいますか、地味だけどしっかりと仕事するタイプのような印象ですが、見た感じも筐体のカラーと合っていい感じです。こちらも標準のケーブルと比べると低域が強化されますが、YYX4744とは違い煩く感じるわけではなく、全体的にパワーアップしたように思います。ちょっと標準のままではすっきりしすぎという方にはいいかも。
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NICEHCK CY1、8芯純銀ケーブルです。純銀かどうかはわかりませんが、音は確かに銀っぽい高域の伸びと低域の締りが感じられるケーブルです。 予想通り高域がかなり派手になる感じで、低域は締まった感じで、附属のケーブルと各音域はもっとも近しい感じです。

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個人的には現時点ではCY1が好きかなと思っていますが、適当な耳なのですぐに違う感想になるかもしれませんので、あまり気にしないでいただけるとありがたいです。