IMR KNIGHT
全世界のオーディオファンを激怒させたTRINITY AUDIOの流れをくむIMR Acousticsの新作イヤホンです。
IMRのイヤホンについては、以前にR1 Zenith、R2 REDと入手し、それなりに気に入っていたのですが、基本的にめんどくさがりなので、IMRの特色であるポートの開閉、ノズル交換による音の変化などが煩わしくなり、手放してしまい、もうIMRの製品は買わんぞと誓ったのですが、KNIGHTは従来とは違うドライバーを積んできたので、つい手を出してしまいました。
従来のIMRのイヤホンに搭載されていたのはセラミック・ピエゾ・ドライバとベリリウム・ドライバを組み合わせたAtenドライバなるものが搭載されていたのですが、KNIGHTをはじめ、IMRで現在購入できるイヤホンはすべてA.D.L.C (Amorphous diamond like carbon) をフューチャーしたドライバとなっています。KNIGHTは6mm A.D.L.C custom tuned driver、EDP+は同ドライバー+Planar magnetic driver、OPUS MELIUSは10mm A.D.L.C dynamic driver + dual electrostatic driver with internal amplifierなどなど。
どんどん目新しいものを載せてくるのは小回りが利くと言えばいいのか、節操がないというか…


附属品はいつもどおり、8種類のノズル、6種類のダンパーに加え、R1 Zenithの時は本体の一部を回転させてポートを解放させるシステムだったのですが、KNIGHTは開放用のポートを密閉用のポートが付属しており、トルクスドライバーでねじを外しての交換となっています。面倒くさい。あとはイヤーピース3種、ケーブル2種、6.35mm変換アダプターです。箱というよりも、キャリーケースと呼ばれるものに入っており、イヤホン用ケースが別に附属していました。



イヤホンのスペックは下記のとおりです。
Frequency response: 10- 40000Hz
Impedance: 32 Ohm
Sensitivity: 103 +/- 3DB
外観は悪くなく、小さくIMRのマークが入っているのもカッコいいです。ケーブル端子の形状を見ると、今までのIMR製品と同様に、通常のイヤホンと装着が逆になっているようです。
サイズは小さく、アルミニウム製ということで軽いため、装着感が良さそうですが、形状的にイヤーピースとケーブルで固定させるかんじとなるため、安定性に欠けます。このイヤホンの形状なら耳掛け式のケーブルでない方が良かったように思うのですが。


とりあえず音を聴いていきます。パソコン(VAIO S11、Windows 10 Pro)→Beat Audio Emerald MKII Digital Adapter Cable USB Type-C to USB Type-C→Fiio Fiio Q5s TCという再生環境で、音源はAmazon Music HDです。イヤホン側のケーブル、イヤーピースは附属品を使っています。ポートは開放型です。
ひどい音です。上も下も出ておらず、変な残響が耳に残るざらっとした音です。最近の中華イヤホンでも最初からそこそこの音がするのに、ここまでひどい音は記憶にありません。不良品を疑いましたが、残念ながら、Webで検索してもKNIGHTのレビューが見当たらないため、正常なのかどうなのかの判断がつきません。IMRの商品説明では「最適なサウンド再生には、100時間の実行時間が必要です。」とのことなので、しばらく鳴らしておきます。ちなみにそれなりに駆動力が必要なようです。また、開放型のポートでも、そんなに周囲に音が漏れるわけではないようです。
10時間毎ぐらいに様子を見る感じで聴いたいますが、さすがに変な残響は減り、当初よりはマシになったようですが、とてもIMRの謳い文句にある「新しいレベルのディテールと配置がもたらされます。 リッチなIMRベースを維持しながら、通常はバランスドアーマチュアまたは静電ドライバー用に予約されているディテールを追加します。低音は詳細で、豊かで、速く、非常に正確です。 詳細とプレゼンテーションは新しいレベルにあり、これまで不可能だった方法で空気と配置を提供します。 ミッドレンジとボーカルはステップチェンジであり、予算のIMRモデルからこれまでで最も甘くて最も親密です。 高音は正確で現実的です。」(Google先生訳)とは思えません。
50時間を超えて、AMラジオの音ぐらいまでには改善したのですが、あと50時間をかけてもとてもIMRのいう音になるとは思えません。見切りをつけて売り飛ばそうかと思っています。まぁ売れるかどうかわかりませんが…
ひょっとしたらこれが不良品で、他の方に届いているのは素晴らしい音を奏でているかもしれません。もしそうであるならIMRに不良品として連絡するので、教えていただければ嬉しいです。