smabat ST-10

smabat ST-10は15.4mmと比較的口径の大きいチタン製ドライバーを使用したインナーイヤー型のイヤホンです。インナーイヤー型のイヤホンは以前にROSE MojitoやHCK EBXなど購入してみましたが、音質はいずれも気に入ってはいたのですが装着感がしっくりこないため長く使用することができませんでした。このイヤホンはインナーイヤー型にしては珍しく耳掛け式となっているため、うまく装着できるのではと期待して購入してみました。インナーイヤー型は外出時には使いづらいですが、カナル型とは違う良さがありますのでお気に入りを一つは持っておきたいもので。

購入はAmazonのNICEHCKのストアから。価格は11,500円です。AliExpressではこれを書いている時点ではセール中のため81.84ドルですが、通常価格は132ドルとなっています。入手できるまでにかかる日数や保証等を考えるとAmazonで購入するほうが良いように思います。

Amazonのリンクがうまく貼れないので後日に修正する予定です。下記はAliExpressのリンクとなります。
www.aliexpress.com

パッケージ。
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附属品。
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ショップのページの画像では筐体がグリーンに見えますが、実物はもう少しグレーっぽい感じです。
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装着感は予想通り耳掛け式なため、インナーイヤー型のちゃんと装着できているかどうかの不安があまりありません。少々頭を振ってもずれることなく安定しています。イヤホンを安定させるためにイヤーチップを使用する必要もありません。快適です。筐体が金属製なので季節によってはひんやりしますが。
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いつもどおりAK70 MKⅡを使って聴いていきます。附属品のケーブルを使用するため3.5mmアンバランス接続になります。

すっきりとしていてインナーイヤー型ならではの開放的な音質です。高域寄りだとは思いますが低域もしっかりと聴こえますが膨らまず締まっており目立つことはありません。人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

金属製の筐体ということもあってか音質は硬めなので曲によっては合う合わないはあるかと思いますが、特にスピード感のあるキレが要求される曲にはぴったりかと。ボーカルは自然な距離だと思いますが、耳元で聴こえないとという方には少々不満が出るかもしれません。

ケーブルが着脱式なので手元にあるMMCX対応のケーブルでリケーブルしてみました。使用したのはKinboofi KBF4725という8芯銀メッキケーブルです。プラグは2.5mmバランス接続用です。ケーブルのためかバランス接続のためかはわかりませんが、全体的に派手になって音も近くで聴こえるように感じます。やや粗さも感じてしまいますのでこのあたりは好き嫌いだと思います。
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続いて試したのはYinyoo YYX4744。こちらもプラグは2.5mmです。高域も伸びますが低域がよりしっかりと聴こえます。個人的に好きな音です。
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さらにいろいろと試してみたいと思います。

 

 

SIMGOT EM2

以前にEM700EM700Proを発売し、好評を得ていたSIMGOTから近々国内での発売が予定されている1BA+1DDのイヤホンです。このシリーズは1DDEM1から1DD+4BAEM5までのシリーズとなっており、EM3EM5MUSICTECKのサイトやTwitterで見かけたことはあったのですが、国内で販売されたという話は聞かず、EM700シリーズが好評だっただけに残念に思っていたところ、再び国内での展開が開始される模様です。先日に開催された春のヘッドホン祭でもブースを展開されたとのことで、今後の商品展開を楽しみにしたいと思っています。今回はSIMGOT JAPAN様から試供品として提供いただいてのレビューとなります。価格は米Amazon115.99ドルで販売されていますので、国内の販売価格も1万円代半ばぐらいかなぁと思っています。

以前のSIMGOTのイヤホンのレビューはこちら。

kiliko3611.hatenablog.com

kiliko3611.hatenablog.com

公式サイトはこちら。

www.simgot.com

パッケージ。
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附属品。ケースはEN700Proに附属していたものと同じようです。また、イヤーピースが解像度重視と低域重視の二種類(公式サイトでは高通過と均衡型と呼ばれています)附属しているのも同様です。
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筐体は樹脂製で5種類のバリエーションが用意されているようです。こちらはシンプルな透明Transparentになります。EM700及びEN700Proほどではありませんが、特徴的なデザインだと思います。
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ケーブルの端子は2pinタイプなのですが、qdcや他の中華イヤホンで最近になってよく見る端子部が突き出ているタイプです。こちらのタイプの方がイヤホンとの固定に有利なのかもしれませんが、まだ対応したケーブルが少ないように思います。従来の2pinのケーブルも使用できますが、ちょっと不安定に感じるため、毎度お馴染みのPioneerのコネクターシールドを使う方が安心かも。

また、附属のケーブルは耳掛け部の反発が少し強く、装着し辛いこともありました。慣れると大丈夫だと思いますが。

 

EM2は前述した通り1DD+1BAのハイブリッドイヤホンですが、低域をDD、高域がBAというわけではなく、両者を調整して一体化したと公式サイトでは書かれています。まずは附属のケーブルに高域重視型のイヤピースで聴いてみます。DAPAK70 MKⅡです。

すっきりと見晴らしの良い感じの音、というのが第一印象です。ボーカルも遠からず近からず、分離感や解像感が特別に高いとは感じませんが、EN700Proと同様に心地よく音楽を楽しめるイヤホンだと思います。

低域重視型のイヤーピースに交換すると、楽曲全体の重心が低くなったように感じます。こちらも特別に深い低音が出ているわけではありませんが、楽しくノリよく曲を聴くことができます。

YinyooYYX4750でリケーブルしたところ、耳掛け部の反発はさほどでないため装着感は良かったのですが,かなり濃厚な音質となり、EM2の良さが相殺されたように感じました。これはこれで悪くはないのですが。

いろいろと書いてきましたが、SIMGOTのイヤホンはある意味、レビューを書くのが難しいのかなぁと思っています。とりあえず近々販売がスタートするらしいので、機会があれば試聴いただければこのイヤホンの楽しさが伝わるかなと思っています。

【2019.05.15 追記】

本日よりSIMGOT JAPANによりAmazonで販売が始まったようです。価格は予想よりお安く12,800円でした。

 

YINYOO TOPAZ

Twitterでも活発に情報発信を行っているEasy Earphonesのブランド、YINYOOのハイブリッドイヤホンです。以前なら4BA+1DDならスゲーとなったのですが、KZなどのおかげ?で最近はあまり驚かなくなってしまいました。

購入は3.28のシークレットセールみたいな感じだったので98ドルでした。現在はAliExpressでは138ドルにて販売されています。また、12ドルでアップグレードケーブル?も販売されている模様。Amazonでは16,998円となっていますがこれを書いている時点でも4,000円オフとかなので、お安い時にAmazonで購入するほうがいいかもしれません。購入は3月28日、4月1日に発送され到着は12日でした。チャイナポストではまぁ普通かちょっと早い感じでしょうか。

www.aliexpress.com

 

パッケージ。以前のYINYOO V2とかよりは大きな箱です。
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附属品はイヤホンケース、ケーブル、イヤーピース数種類とクリップです。
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二種類のカラーのうち到着したのはグレイの方です。金属筐体ですがアルミ製ということで非常に軽量です。

TFZもこちらのイヤホンも最近のKZもすっかりケーブル装着部がqdcタイプが増えてきたように思います。従来のケーブルが使えなくなるわけではありませんが、ちょっと不安感があるのでPioneerのコネクタシールドあたりを使う方がいいかもしれません。
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附属のケーブルで聴いてみます。附属のイヤーピースではしっかりと装着できていなかったのか低域が感じられませんでしたが、愛用しているSpinFitに交換するとしっかりと低域が感じられました。中低域寄りのイヤホンだと思います。

Yinyoo YYX4750に交換してみたところ、解像感は維持しつつ音に厚みが出て、また高域も不足の無い感じで万能感の高いイヤホンになったように感じます。
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 【2019.05.09 加筆】

Amazonで販売されているTopazアップグレードケーブルを入手しました。

標準のケーブルに比較すれば見た感じも取り回しもいい感じです。

音質的には低域が締まり高域が伸びる感じです。音場もやや広がったようですが、個人的には標準のケーブルの方が好みだったりします。

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TANCHJIM Oxygen

タンジジム オキシジェンです。12月のポタフェスで七福神商事さんのブースで試聴機が用意され、多くの方が称賛されていたこともあり、発売時は一時は品切れになっていたイヤホンです。なぜか私はポタフェスの時は試聴しておらず、今回は未試聴のまま購入しました。

Penon Audioでも取扱がありますが、今回は七福神商事から購入しました。また合わせて専用アップグレードケーブルも注文してみました。TFZ NO.3 Tiのアップグレードケーブルが非常に良かったため、他社のケーブルを合わすより用意されているものを合わせる方がいいのかと思って。

www.tsh-corp.jp

www.tsh-corp.jp

パッケージ。
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附属品はイヤーピース、ケーブル二種(一つはリモコン付き)等です。また謎のバッジのようなものもあります。
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イヤホン本体はステンレス製ということで適度な重みがあります。装着感に影響があるほどでは無いかと思います。
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まずは附属のケーブル、イヤーピースで聴いてみます。使用するDAPはAK70 MKⅡです。
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非常にすっきりとした中高域寄りというのが第一印象です。また、以前にレビューしたTFZ NO.3 Tiと比べるためか、ボーカルが近く感じます。

 

アップグレードケーブルに早々に交換してみます。こちらは2.5mmバランス接続仕様を選択したので、単純に附属のケーブルと比較できないかもしれません。やや太めですが取り回しもよく、またイヤホン本体の色と揃って見た目もいい感じです。
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ボーカルが近く中高域寄りという傾向はそのままで音に厚みが出たように感じます。個人的にはこの組み合わせで使っていきたいと思います。以前から使用しているNOMAD、NO.3 Tiともまた傾向が違うので使い分けも可能ではないでしょうか。

TFZ NO.3 Ti

TFZのイヤホンは今までもそれなりに買ってきましたが、先日のMY LOVE Ⅲをはじめ、いまひとつしっくりこない感じでなかなか常用するには至らない感じでした。DDイヤホンはこのところNOMAD N1を常用していて、その硬質な音質に満足していますが、ちょっと正確の違うタイプをということで買ってみました。

購入はいつもお世話になっているPenon Audioから。価格は300ドルとなっており、ノーマルバージョンの109ドルに比べるとお高く感じますが、149ドルで販売されているTC-2というケーブルが附属しますので、単純に本体価格だけを比較すればあまり変わらない感じです。また、Penon Audioはある程度の価格になると送料無料でDHLで発送していただけるため、3月5日に注文して発送が7日、到着が3日後の3月10日の到着です。

penonaudio.com

パッケージはいつものTFZです。
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附属品も同じ感じですね。
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別パッケージになっているTiバージョン附属ケーブルのTC-2です。
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NO.3 Tiは第3世代DDを搭載したと触れ込みのNO.3のチタン合金筐体バージョンとなり、やや重量感があります。キラキラ過ぎて写真に撮るのが難しいのと、不用意に扱うと簡単に傷が付くような気がします。
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装着感はTwitterで見た購入者の感想では良好なようですが、私の耳の形状から長時間使用していると耳珠に傷みを感じます。今までのTFZで問題がなければオッケーだと思います。

まずは標準のケーブルで試聴。イヤーピースも附属品のMサイズのままです。使用しているDAPはAK70 MKⅡです。

やや高域寄りで解像感の高いT2あたりと似た感じの音かなと思います。悪くはありませんが特筆すべきことは無いよう。
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TC-2に交換します。標準のケーブルより柔らかく取り回しも良い感じです。解像感は高いまま、標準のケーブルとは違い音に厚みが出て重厚なイメージです。特に硬さと量感のバランスの良い低域が特徴ですね、心地いい。
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音楽のジャンルでは割とどんな曲にも合うと思いますが、ボーカルはそこまで近くないので、ボーカル曲メインの方にはT2あたりの方がいいかもしれません。

イヤーピースは常用しているRHAやSpinFitとかも試してみましたが、附属品のそれが最も合うように感じます。本来そうあるべきですが珍しいかもしれません。ケーブルも他のケーブル、YinyooのYYX4810、YYX4750、NICEHCK DJY1あたりに交換してみましたが、しっくりきません。TC-2のままがいい感じです。また、アンプを使っての使用も悪くはありませんが特徴が無くなる感じで好みではありません。DAP直で使うのがベストというポータブルオーディオにうってつけのイヤホンです。

DDイヤホンはこれと先日にレビューしたNOMADで満足できる感じですが、同価格帯のDDイヤホンと比較してみたいなと思わなくもありません(^^ゞ

Echobox Nomad N1 IEM

Massdropにてかなりお安く入手。オーダーは1月27日で発送は2月6日、到着は18日でした。DHL eCommerceはチャイナポスト並みに日数がかかりますね。価格は送料込みで155.13ドル、日本円で18,000円弱というところです。

個人的によくあるパターンですが、Nomad N1も二回目の入手で、2017年7月にEchoboxのオンラインショップから購入しました。特に音質的に不満は無かったにもかかわらず手放したのは、イヤホンがたくさんあって使う機会が無かったからのように記憶しています。

kiliko3611.hatenablog.com

発売からそれなりに日数が経っていますが、いまのところ国内販売の話は聞かないので、このまま知る人ぞ知るイヤホンになってしまうのかもしれません。

パッケージや附属品は前回と同様ですが、筐体がぱっと見た感じでカラーが変化しています。よりキラキラしたシルバーの筐体に。個人的には落ち着いた前の雰囲気の方が空きなのですが、カラーだけではなく、音質も変化しているらしくて、ニューバージョンの方がバランスの取れた音質だそうです。

 

パッケージ。
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附属品。ケーブルは音質は悪くはありませんがMic付きなので精神衛生上使用していません。
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筐体。ズッシリと重量感があります。
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イヤーピースはRHAのデュアル・デンシティシリコンイヤーピースのMサイズを使っています。装着感は申し分なく、少々動いてもずれることもありません。パッケージにはカスタムイヤーピースの案内も同封されていましたが、必要性を感じない装着感です。

音質は硬質、明瞭、伸びる高域と締まった低音、良い意味で究極のドンシャリイヤホンだと思っています。スッキリしていますが中低域に厚みも感じられ、私の好物のHR/HMにはぴったりです。

 

Nomad N1の特色のひとつにフィルターを交換できる、というのがありますが、割とわかりやすく、変化がはっきりとしているように思います。

購入時に装着されているシルバーは低音増、ブラックはバランスが良いノーマルタイプ、レッドは高域を強化するように思います。音質は既にいろんなところでレビューがあるように、超高解像度、深く締まった低域と硬めの音質、曲を選ぶかもしれませんが、大好きな音質です。まぁジャズやクラシック系には合わないのでは、という印象です。
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 フィルターの選択に関しては悩むところで、ブラックのオールマイティな音を選ぶか、曲によってはどハマリするレッドにするか。イメージとしてはブラックとレッドの中間あたりを期待したいので、ケーブル交換をちょっといろいろ試してみます。

 Yinyoo YYX4810、単結晶銅4芯ケーブル。レッドフィルターでも刺さりは感じられず、適度な中低域の太さも感じられます。曲によってはもうちょい高域の煌めきが欲しい気もしますが。
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NICEHCK CY1、純銀8芯ケーブル。曲によってはちょっと線が細く感じる気もしますが悪くはないです。
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Yinyoo YYX4744。OFC8芯ケーブル。派手になります。ちょっと派手すぎて落ち着きませんね。
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ということでYYX4810、レッドフィルターで使っています。今後も組み合わせをいろいろ試していきたいと思います。

RHA イヤーピースセット 7ペア 全モデル対応 271204 【国内正規品】

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TINHIFI T3

TINHIFI T3は1BA+1DDのTin Audio初のハイブリッドタイプとなります。AliExpressで69.90ドル、Amazonでは7,999円にて販売されています。

www.aliexpress.com

Tin Audioのイヤホンは以前にT2を購入しています。T2はデュアルダイナミックドライバという触れ込みだったので、厚みのある音を勝手に期待して注文したのですが、1BA機を思わせる解像感の高い、中~高域をきれいに聴かせてくれるイヤホンで、当方が好きなHR/HMには合わないなぁという評価をしておりました。

kiliko3611.hatenablog.com

その後にT2のバージョンアップ版としてT2 Proが発売されましたが、こちらはT2からさらに高域を伸ばすタイプのようだったので購入していません。

 

T3のスペックは下記の通りになります。

Driver unit: 10mm dynamic + Knowles BA

Frequency response: 10–40,000 Hz

Sensitivity: 95 dB +/- 3dB

Impedance: 16 ohms

Plug: ⅛ in (3.5 mm) carbon

Cable: 4.1 ft (1.25 m) 5N 8-core OFC-plated silver

Interface: MMCX

DDの説明にPU+PEK Dynamic diaphragmとあるのですが、PUはポリウレタン、PEKはポリエーテルケトンの略でダイヤフラムの素材なんでしょうか。T2がデュアルダイナミックドライバということで、10mm woofer + 6mm tweeterの構成でしたが、T3のDDは10mm一つです。

パッケージはT2と同じ雰囲気です。
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附属品。
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イヤホンのデザインもT2とほぼ同じかなと思いましたが、画像を見比べると細部は異なっているようです。
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とりあえず附属のケーブルで聴いています。イヤーピースはいつも通りRHAのMサイズで。使用したDAPはiBasso DX200(AMP1)及びiriver AK70 MKⅡになります。

シュア掛けでもケーブルを垂らすスタイルでも使用できたT2とは違い、ケーブル形状からシュア掛けで装着するスタイルです。装着感は悪くありません。金属筐体なのでこの時期は装着するとひんやりします。

箱出し直後はT2と同様に解像感が高く、すっきりとした中・高域が得意なイヤホンかなという印象です。ただ、T2とが違い、しっかりと締まった低音が下支えしている感じで、音に芯が通った印象です。よくある中華ハイブリッドのドンシャリ系ではなく、ハイブリッドらしさをあまり感じません。T2と大きく音のキャラクターを変えてきてはいませんが、より高音質に、より一般的になったかと思います。

 

ケーブルを交換して試聴してみました。いずれも2.5mmバランス接続になります。使用したDAPiriver AK70 MKⅡです。

Yinyoo YYX4744、8芯OFCケーブル、通称中華キンバーです。こちらは高低ともに派手めな音になるという印象のケーブルですが、中低域が強くなったように感じます。予想通り派手で楽しく感じますがちょっと聴き疲れしそう。音場的には広くもなく狭くもなくといったところでしょうか。
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Yinyoo YYX4810、単結晶銅4芯ケーブル。印象としては質実剛健といいますか、地味だけどしっかりと仕事するタイプのような印象ですが、見た感じも筐体のカラーと合っていい感じです。こちらも標準のケーブルと比べると低域が強化されますが、YYX4744とは違い煩く感じるわけではなく、全体的にパワーアップしたように思います。ちょっと標準のままではすっきりしすぎという方にはいいかも。
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NICEHCK CY1、8芯純銀ケーブルです。純銀かどうかはわかりませんが、音は確かに銀っぽい高域の伸びと低域の締りが感じられるケーブルです。 予想通り高域がかなり派手になる感じで、低域は締まった感じで、附属のケーブルと各音域はもっとも近しい感じです。

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個人的には現時点ではCY1が好きかなと思っていますが、適当な耳なのですぐに違う感想になるかもしれませんので、あまり気にしないでいただけるとありがたいです。