SIMGOT EM2
以前にEM700、EM700Proを発売し、好評を得ていたSIMGOTから近々国内での発売が予定されている1BA+1DDのイヤホンです。このシリーズは1DDのEM1から1DD+4BAのEM5までのシリーズとなっており、EM3、EM5はMUSICTECKのサイトやTwitterで見かけたことはあったのですが、国内で販売されたという話は聞かず、EM700シリーズが好評だっただけに残念に思っていたところ、再び国内での展開が開始される模様です。先日に開催された春のヘッドホン祭でもブースを展開されたとのことで、今後の商品展開を楽しみにしたいと思っています。今回はSIMGOT JAPAN様から試供品として提供いただいてのレビューとなります。価格は米Amazonで115.99ドルで販売されていますので、国内の販売価格も1万円代半ばぐらいかなぁと思っています。
以前のSIMGOTのイヤホンのレビューはこちら。
公式サイトはこちら。
パッケージ。
附属品。ケースはEN700Proに附属していたものと同じようです。また、イヤーピースが解像度重視と低域重視の二種類(公式サイトでは高通過と均衡型と呼ばれています)附属しているのも同様です。
筐体は樹脂製で5種類のバリエーションが用意されているようです。こちらはシンプルな透明Transparentになります。EM700及びEN700Proほどではありませんが、特徴的なデザインだと思います。
ケーブルの端子は2pinタイプなのですが、qdcや他の中華イヤホンで最近になってよく見る端子部が突き出ているタイプです。こちらのタイプの方がイヤホンとの固定に有利なのかもしれませんが、まだ対応したケーブルが少ないように思います。従来の2pinのケーブルも使用できますが、ちょっと不安定に感じるため、毎度お馴染みのPioneerのコネクターシールドを使う方が安心かも。
また、附属のケーブルは耳掛け部の反発が少し強く、装着し辛いこともありました。慣れると大丈夫だと思いますが。
EM2は前述した通り1DD+1BAのハイブリッドイヤホンですが、低域をDD、高域がBAというわけではなく、両者を調整して一体化したと公式サイトでは書かれています。まずは附属のケーブルに高域重視型のイヤピースで聴いてみます。DAPはAK70 MKⅡです。
すっきりと見晴らしの良い感じの音、というのが第一印象です。ボーカルも遠からず近からず、分離感や解像感が特別に高いとは感じませんが、EN700Proと同様に心地よく音楽を楽しめるイヤホンだと思います。
低域重視型のイヤーピースに交換すると、楽曲全体の重心が低くなったように感じます。こちらも特別に深い低音が出ているわけではありませんが、楽しくノリよく曲を聴くことができます。
YinyooのYYX4750でリケーブルしたところ、耳掛け部の反発はさほどでないため装着感は良かったのですが,かなり濃厚な音質となり、EM2の良さが相殺されたように感じました。これはこれで悪くはないのですが。
いろいろと書いてきましたが、SIMGOTのイヤホンはある意味、レビューを書くのが難しいのかなぁと思っています。とりあえず近々販売がスタートするらしいので、機会があれば試聴いただければこのイヤホンの楽しさが伝わるかなと思っています。
【2019.05.15 追記】
本日よりSIMGOT JAPANによりAmazonで販売が始まったようです。価格は予想よりお安く12,800円でした。