JH Audio TriFi

少し前になりますが、いい意味でも悪い意味でも評判になったJH Audio TriFiです。

www.mixwave.co.jp

買おうと思っていたのですが、代わりに同じJH Audio MICHELLEを買った経過は以前にブログに書かせていただきました。

kiliko3611.hatenablog.com

発売時は63,600円という価格も中古で40,000円前後と落ち着いてきたこともあり、初志貫徹?ではありませんが、今回、購入した次第です。

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見た目はブルー系のラメでなかなか美しいです。Triple Fi10がやはりブルー系のデザインだったので、このあたりは踏襲しているんでしょうね。Right側にJH Audioのロゴ、Left側が機種名のロゴとなっています。このデザインが気に入るかどうかは人それぞれだと思いますが、個人的にはなんとかならなかったかなぁと思います。特に『TriFi』のロゴはちょっとテキトー感すら漂っているような…まぁ少なくとも価格に見合う高級感?は無いように思います。

形状は後継機種?のMICHELLEや最近に販売されたROXANNEやJH13V2 PROなどと同系統のデザインで、ステムが長く伸びていて、装着時は耳の奥に入れる感じで、以前に所有していた同社のRosieなどのSIREN SERIESとかに比べるとかなり安定してると思います。

ケーブルは通常のカスタムイヤホンと同じ2pinで、JH Audioの高級機のケーブルの4pinでVariable Bass機能付きのものとは違います。リケーブル時には選択肢も多いし、価格も比較的安価で入手できそうです。附属のケーブルは結構細いので取り回しは悪くないのですが、絡まりやすいのが難点です。

 

実際の試聴は附属のイヤーピースのMサイズ、DAPはAK70、試聴曲はいつもの通り以下の曲になります。

・I.G.Y./Donald Fagen(16bit/44.1kHz)

・十戒(1984) 30th anniversary mix/中森明菜(24bit/96.0kHz)

・金田 KANEDA Symphonnic Suite AKIRA 2016/芸能山城組(24bit/192.0kHz)

・April Rain/Delain(16bit/44.1kHz)

正直なところ、散々あちらこちらで言われてきた「こもり」を期待?して聞き始めたのですが、特にこもっているとは感じません。クリアとは言い難いかもしれませんが、それなりに解像度もあります。言われているほど悪くないというか、普通にいい感じです。低音の締りもありますし、そんなにボワボワした感じはありません。低域が苦手な人にはやや過多に感じられるかもしれませんが。高域は特別に伸びるわけはありませんが、しっかりと出ています。また、ボーカルは近く、音はそこそこ左右に回り込む感じで拡がります。

DAPをibasso DX200に変えた時も基本的な印象は変わりません。さらに低音が締まったというところでしょうか。

2.5mmバランス接続でも聴いてみましたが、使用したケーブル、Effect Audio ARES Ⅱの特性もあってか、低音がさらに締まった感じで、悪くありませんが、ちょっとTriFi本来?の音と違うように思います。

 

「こもり」対策として、銅線、銀線、両方のハイブリッドといろんなケーブルを用意していたのですが、特に必要は無かったです。良かったような残念なような…

ちなみにやはりTriFiにいい印象を持っていなかった方にも聴いていただいたのですが、音量を下げるとこもる感じはあるけれど、通常の音楽を聴く時のボリュームに上げると特にこもりは感じなかったようです。私だけの印象でなくて良かった。

 

こうして「こもり」イヤホンの悪評は払拭できた?TriFiですが、さてレギュラー陣に加えて使うかというとそんなことは無かったりします。MICHELLEと一緒で、これ!といった特徴に欠けますので、メタル好きとしては、もう少し上も下も伸びてほしいかなと。オールマイティでどんな曲にもそこそこ合うので、このイヤホン一本でいくならアリだと思いますが。

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ibasso DX200 アップデート V1.3.60

遅ればせながら1月22日に公表されたFirmware V1.3.60にアップデートしました。

 

ibassoの公式ホームページのDOWNLOADからZipファイル346.61MBをダウンロードし、解凍します。

DOWNLOAD-iBasso

展開されたフォルダにはDX200-1.3.60-ota.zipとreadme.txtの二種類のファイルがあります。前回のアップデート時のファイルはDX200-ota-1.2.44.zipだったので、数字とotaの文字順が違うなと思いつつ、zipファイルをDX200のMicroSDカードにコピーし、前回のアップデートと同様に、設定のタブレット情報→システムアップデート→Local update→MicroSDカード→DX200-1.3.60-ota.zipを選択→updateと進みますが、案の定?アップデートができません。DX200-1.3.60-ota.zipをDX200-ota-1.3.60.zipと名称を変更し、同様の手順に進むと順調にアップデートが始まりました。何だかなぁ。

設定のタブレット情報のビルド番号が1.3.60になっていることを確認して終了です。作業時間は5分程度でしょうか。

 

readme.txtにはアップデートの仕方とアップデート内容が書かれています。今回のアップデートでは以下の通りです。

1. DoP output function added to SPDIF port.
2. Added battery percentage to notification bar.
3. Added clock on Mango OS.
4. Improved physical buttons compatibility for third party player APPs.

 

前回のアップデートで割と満足していたのですが、今回のアップデートについてもまた報告していきたいと思います。

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NiceHCK HB1 MMCX BLUETOOTH CABLE

 こちらもTwitterでフォローさせていただいている小倉 彬さん@ogura_aki からお借りしたものです。いつもありがとうございます。

 

最近、SONYの開発したコーデックの"LDAC"搭載機のヘッドフォン、MDR-1000Xが大人気なのをはじめ、かなりBluetoothヘッドフォンやイヤホンが盛り上がりを見せています。eイヤホンで売っている商品で調べても、下は2,000円程度から、上は70,000円前後のヘッドフォンやスピーカーまで多数の商品があるようです。価格差がかなりあるので、音質や機能の差がいろいろとあるのでしょうね。

 

Bluetoothによる音楽体験自体は最近に始まったことではなく、かなり以前から対応商品が売られていました。BOSEあたりが一時はBluetoothヘッドフォンやスピーカーの代名詞だったように思います。余談ですが、BOSEは一般への認知度はそれなりにあるのですが、どうもマニアからは評判が悪いみたいですね。30年ぐらい前になりますが、BOSE101シリーズでサラウンドシステムとかで遊んでいた私は、あの緩い音は嫌いではなく、今も家事とか読書とか音楽を聞き流す時はBose Slink Mini ⅡというBlurtoothスピーカーを使ったりしています。

 

本題に戻って、この大人気のBluetooth商品を商魂逞しいチャイナパワーが見過ごすわけはなく、最近に発売したBluetooth対応ケーブルがこちらになります。名前の通りNiceHCK Audio Storeのオリジナル商品で、AliExpressでは39,9ドルにて販売されています。最近の円安傾向では日本円にして5,000円ぐらいというところでしょうか。

www.aliexpress.com

スペック自体は以下の通りで、平均的なものだと思います。

  • Bluetooth Version: 4.1
  • Wireless music / talk time: Up to 5 hours
  • Battery capacity: 80mAh battery
  • Charging time: 1.5 hours
  • Standby time: 170 hours
  • Bluetooth effective connection distance: 10m
  • Technical features: Support apt-x Bluetooth lossless protocol

スマフォやDAPとの接続は、パワーボタンの長押しでペアリングモードになりますので、後は他の機種と同様に、スマフォ・DAP側のBluetooth設定で認証するだけです。HB1のボタン類がちょっと押しにくいように思いますが、慣れれば問題はないかと。イヤホン装着時にはちょっと訛った?英語でパワーオン/オフ、ペアリング等教えてくれるのですが、やや音声ガイドのボリュームが大きくて小さくできないのはなんだかなぁです。まぁ自宅で使っているBOSEのスピーカーもスイッチがオンだオフだと結構煩いので、こんなものかもしれません。

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手元にあるMMCX対応のイヤホンがCampFire Audio LYRA Ⅱだけなので、ちょっとオーバースペック気味ですが、繋いで装着してみます。ネック部分がマグネットでくっつけるようになっているのがなかなか楽しいギミックですね。

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iPhone 6 Plusで聴いてみましたが、昔のBluetoothのイメージと違い、とてもクリアな音ですね。低音も出ていなくはありませんが、弱いように思います。有線時の音と比べると話になりませんが、家事をしながらとかで使う分には便利かなと思います。食事の準備をしながら通常のイヤホンで音楽を聴いていると、狭い台所のせいか、結構引っ掛けて物を倒してしまうことがあるので。あと、iPhoneを一階においたまま二階の物干しで洗濯物を取り込んだりしてもまったく問題なく音楽を聴くことができました。

 

なんか生活臭のあふれるシチュエーションでの使用感ばかりを書きましたが、自分としては自宅で家事をしながらBGM的に音楽を聴くにはいい感じかなと思いました。外出時を含めちょっと真面目に?音楽を聴くには役不足かもしれません。いずれにしても、Bluetoothイヤホン・ヘッドフォンについてはまだまだ伸びしろはあると思いますので、今後に期待といったところでしょうか。

 

DIGNIS BORSA CarryingPouch Black size:Large

先日に発売された、汎用のポーチです。サイズ的にはスマートフォンDAPを入れるのに最適なように思います。S、M、Lと3サイズが用意されています。今回はibasso DX200を入れるために購入したので、Mサイズでもいいかなとは思ったのですが、まぁ大は小を兼ねると言いますので、金額も数百円しか変わらなかったのでLサイズを購入しました。

別にeイヤホン独占販売ではありませんが、dignisのホームページで紹介されているストアが同店だけなので、リンクはそちらを貼っています。

www.e-earphone.jp

dignisの製品は前に使っていたONKYO DP-X1A用のケース、DIGNIS LUNO MINERVA YELLOW for DP-X1を所有していましたが、しっかりした造りと個人的にストライクな色合いで気に入っていました。約1万円というお値段は安くはないかなとは思いましたが。

DAPをDP-X1AからDX200に変えて困ったことの一つに、国内販売が未だなので仕方がないのですが、ケース等のアクセサリーが手にはいらないことです。附属品のケースはあることはあるのですが、造りは悪くないものの、デザイン性には欠けるため、使っていなかったりします。まぁほとんどのケースは傷とかからDAPを守るというだけで、デザイン性に欠けるものがほとんどなので、ついつい裸で使ってしまうのですが、dignisの製品は数少ない付けたくなるケースだと思います。早くdignisからDX200のカラフルなケースが販売されることを願うばかりです。

で、ケース選びに悩んでいたところ、タイミング良く販売されたのが、この製品だったので、発売してすぐにネットでの情報だけで買ってしまった次第です。

 

相変わらず立派な箱に入っています。別に箱に経費をかけずに、価格を下げていただけるほうが嬉しいのですが、まぁパッケージングも商品価値の一部なんでしょうね。

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製品もしっかりしていますが、色合いは地味です。他のケースのようにカラフルでも良かったように思います。もし後日に私が好きなオレンジとかで販売されたら、追加で買ってしまうと思います。

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ストラップ等は取り外し可能なので、普段はカバンに放り込んでいることもあり、全部外してしまっています。外側の収納部分にはイヤホンを収納できるということですが、ボコボコした感じがいまいちなので、サブDAPのAK70を入れていますが、逆さにすると落ちそうなので気をつけなくては。

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DX200のケースがちゃんと発売されるまではこれで凌いでいきたいと思います。

閑話休題 朋有り遠方より来たる、また楽しからずや

Twitterで懇意にしていただいている小倉 彬さん@ogura_aki 、にゃんちゅう。さん@koichi2222とお会いする機会があり、いろんなお話をさせていただくとともに、いろんな機種を聴かせていただきました。いわゆるオフ会というやつですね、文字を通じてのコミュニケーションと違う、実際に顔を合わせてお話するのはちょっと緊張しますね。

聴かせていただいたのはこんな感じだったと思います。

・Marshall MODE Black&White

・ELECOM EHP-CH2010AGD

・ELECOM EHP-SL100MRD

・Fischer Audio TOTEM Paco

SONY MDR-ZX330BT

・SkullCandy Crusher

Skullcandy Crusher Wireless

・HCK NiceHCK DZ8

・HCK NiceHCK DZ9

・HCK ETERNAL Super12

・HCK ETERNAL Super14

・HCK NiceHCK BE4

・MF残党(仮 ふつぽた MFZ-M4

・MF残党(仮 ぷちバラ3 MFZ-M1_v3

・青樹イツキ氏 THA-06

・iBasso Audio PB3

SONY NW-WM1A

他にもいろいろあったと思いますが、ちょっと忘れてしまいました。いいものとそうでもないもの、欲しいものや一回聴いたらいいやというもの、いろいろありましたが、なんかこれからのブログや自分のポータブルオーディオの方針?とかが確認できた一日でした。

小倉 彬さん@ogura_aki 、にゃんちゅう。さん@koichi2222、本当にありがとうございました。

反省点としては、最近はすっかり出不精となっているのとベジタリアンな食生活のおかげで、あんまり美味しいお店とかを知らないので、こういう時に備えてもうちょっと調べておかなくては。

Sendiy M1221

 こちらもTwitterでフォローさせていただいている小倉 彬さん@ogura_aki からお借りしたものです。いつもありがとうございます。

 

こちらは前に紹介させていただいたM2と同様に、SENDIY AUDIOだけで149ドルで販売されている1BA1DDのハイブリッド型のイヤホンです。

www.aliexpress.com

ノズル部分を3種類のフィルターで交換できるのが特徴で、と言うか以前のこのブログでも紹介したMaGaosi K1 Sanhooと見た目がそっくりなんですよね…ただ、K1は2BA1DDということでドライバ構成が違いますが。

kiliko3611.hatenablog.com

あとTRINITY AUDIO Atlas Deltaも1BA1DD、フィルター交換可能でデザインもよく似ています。

Trinity - Atlas Delta - Hybrid In-Ear Monitor - PRE-ORDERtrinity-audio-engineering.myshopify.com

それぞれドライバ構成やフィルターが違いますので、筐体が同じで中身が違うパターンなんでしょうか?並べて検証してみたいですね。

 

話をM1221に戻して、こちらに搭載されているDDとBAのドライバを一体化したDynamic And Armatured Double-Driver Unitは二年の歳月をかけて、台湾の有名音響メーカーと開発したそうです。購入された方のほとんどがべた褒めされているので、期待が高まります。

 こちらもイヤホン本体だけをお借りしたので、ケーブルとイヤーピースは附属のものではなく、手持ちの物を使用しています。ケーブルはHCKのHigh Quality Custom Made Silver and Copper Mixed Earphone Upgrade Cable、イヤーピースはfinal EタイプのMサイズを選択。装着感は悪くないです。Shure掛けで安定しています。

 

三種類のフィルターはブラックが高域重視、ガンメタルがバランス型、シルバーが低域重視となっています。この色による違いもMaGaosiやTRINITY AUDIOと一緒です。

まずはガンメタルのフィルターで聴いていきます。

刺さる直前まで高域が伸びて、締まった低音というのが第一印象です。箱出し直後なのかややシャリつきますので、少しエージング

数時間後、改めて聴いてみましたが、シャリつきはマシになりましたが、印象はあまり変わりません。高音が支配的で、低音はそこそこです。明瞭感、解像感は高く感じ、非常にスピード感があります。あと、ちょっと不思議な残響感があります。

フィルターをブラックに交換。high pitchということで高音が強くなるのかと思ったのですが、低音が減ったみたいですね。相対的に高音が支配的になるのですが、バランス型とされているガンメタルのフィルターより聴きやすいです。好きかどうかは別にして、耳障りな音はありません。ややハイ上がりのイヤホンという感じです。

フィルターをbassとされているシルバーに交換。びっくりするほど低音フォンになったという感じはありません。ちょっと膨らんだかなというところです。バランスタイプの時に感じた高音のキツさは減じたので、聴きやすいです。その分、スピード感も減少したような気はしますが。あと、音が近づいたように感じます。

 

現時点ではシルバーのフィルターが一番しっくりする感じです。安心して聴けます。ただ、面白みには欠ける感じで、よくできたハイブリッド型のイヤホンという印象で終わってしまいそうです。期待できるのは、バランス型のフィルターでもう少し使い続け、良い意味で音が落ち着いたらなかなか面白いイヤホンに変化するのではないかという点です。試聴程度で評価を下さず、ちょっと使い続ける必要がありますね。

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Sendiy M2

 こちらもTwitterでフォローさせていただいている小倉 彬さん@ogura_aki からお借りしたものです。いつもありがとうございます。

 

こちらはメーカーの直販になるみたいで、HCKやeasyでは取扱がありません。現在は44ドル程度で販売されていますが、一部ではかなり評判の良いイヤホンです。筐体もアルミと木のハイブリッド構成で、またノズル部分を交換して、好みの音に調整することができます。交換できるフィルターは二種類で、黒がバランスタイプ、シルバーが低音強調タイプだそうです。

www.aliexpress.com

それではibasso DX200で試聴します。本体だけをお借りしていますので、イヤーピースは手持ちのSpinFit Mを装着します。筐体は小さくて軽いため、装着感は悪くないですね。フィルターはまず黒で。

 

きれいに伸びる高音に締まった低域が支える感じで、キラキラしたメタルにとても合うように思います。パワーメタルはちょっと物足りないかな。明瞭で解像度も高い感じがありますね。音場の広さもそこそこ。この価格でこの音質なら大満足ですね。

フィルターをシルバーに交換すると、かなり迫力のある音を楽しめます。きれいに伸びる高域はそのままに結構深い低音がプラスされる感じですね。ボーカルも埋もれることないので、どんなジャンルの曲でも楽しく聴くことができます。これはいいなぁ。自分が所有するならシルバーのフィルター一択ですね。

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