NiceHCK DZ8

  こちらもTwitterでフォローさせていただいている小倉 彬さん@ogura_aki からお借りしたのですが、気に入ったので譲っていただきました。いつもすいません&ありがとうございます。

NiceHCKシリーズはNiceHCK Audio Storeのオリジナルイヤホンですが、このDZシリーズ、DZXシリーズがメインで、それ以外では先日に紹介させていただいたBlueToothケーブルのHB1と1DD3BAのハイブリッドイヤホンのBE4があります、現時点では。DZシリーズは7と9がハイブリッドタイプ、この8はBAだけのイヤホンとなります。

定価は598ドルで中華イヤホンとすれば超がつく高額な部類かと思いますが、スペック的にはお安いのではないでしょうか。

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附属品は汎用のイヤホンケースとイヤーピース、ケーブルのみです。大層なパッケージングに慣れている日本人には簡素過ぎるように感じますね、少々。パッケージングにお金を払うのも馬鹿馬鹿しいと思いもしますが、日本で受け入れてもらうにはそういうあたりも大事ではないでしょうか。

 

造りも美しく、透明なシェルを通してデュアルドライバ×4が確認できます。HCKの商品詳細でもドライバについては特に記述が無かったので、暇な時にでも何が入っているか調べてみたいところではあります。筐体サイズは8BAが入っているとは思えないぐらい小ぶりなこともあり、装着感も良好です。

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まずはシングル接続で聴いてみます。イヤーピースはSpinFit M、DAPはAK70を使用し、試聴曲はいつもと同じく下記の通りです。

・I.G.Y./Donald Fagen(16bit/44.1kHz)

・十戒(1984) 30th anniversary mix/中森明菜(24bit/96.0kHz)

・金田 KANEDA Symphonnic Suite AKIRA 2016/芸能山城組(24bit/192.0kHz)

・April Rain/Delain(16bit/44.1kHz)

音は近い感じがします。ウォーム系というよりは固めの音なのでモニター系でしょうか。解像感。明瞭感はかなり高いです。中・高・低いずれも過不足ない感じではありますが、強いて言えば中・低域が充実していうようです。「十戒」の締まった低音がリズムを刻む感じ。高音も伸びますが刺さりはしません。「金田」のオープニングもギリギリな感じですが大丈夫です。手持ちのイヤホンではもっともフラットには思います。音場は左右にそこそこな感じですが、広大とまでは言えません。

音の近さから長時間の使用にはやや厳しいかもしれません。フラットに近い特性からDAPの音質チェック用になる可能性が大のような…

 

次にバランス接続で聴いてみます。ケーブルはこちらもいつも通り、ヤフオクで落札した出品者ID:yiu75724さんの作のMOGAMI 2944 八芯 2.5mm4極ケーブルです。

あまり大きく印象は変わりません。「April Rain」では低音がかなり前に出てくるように思うのと、「金田」では密度が高くなり、スケールアップした感じはありますが。

 敢えてバランスにしなくてもいいのかなと個人的には思います。

 

かなり高音質なDZ8ですが、これと同シリーズのハイブリッド機であるDZ9があればもうイヤホンはいらないかなぁと思ってしまうぐらいです。現時点での中華イヤホンの終着点の一つではないでしょうか。