qdc Uranus

qdcのイヤホンは過去にNeptuneと4SS SEを一時期使っていましたが、すっきりとボーカルが近いタイプで、私がよく聴くメタルには合わないなぁということで手放しており、新製品が出てもあまり気にしていなかったのですが(お高いですしね)、比較的安価なハイブリッドイヤホンということで手を出してみました。購入したシンガポールの老舗?オーディオストアのJabenでセール価格で販売されていたことにもかなり背中を押されたもので。

QDC Uranus Hybrid Universal In-Ear Monitorstore.jaben.com

オーダーは12月10日、12日に発送され、13日には到着しました。FedEx、恐るべし。

価格は本体が279.44シンガポールドル、送料が17.42シンガポールドルで合計296.86シンガポールドルでした。日本円に換算すると、だいたい24,000円ぐらいでしょうか。

ちなみにJabenでは344.86シンガポールドルBluetoothケーブルを同梱したバージョンも扱っているようです。Neptuneでも同じパターンがありましたね。

qdcのホームページではUranus-standardという名称で250米ドルとなっています。

http://musicen.qdc.com/Product/49.html

パッケージ。うろ覚えですがNeptuneと同じ感じかと。

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附属品。ケーブルもNeptuneと見た目は似ていますが、こちらはマイクは付属していません。イヤホンケースは色違いかな。
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イヤホン本体。デザインやビルドクォリティは悪くはありませんが、Neptuneの方が質が高いように思います。左側が青、右側が紫なんですが、いまいち写真ではわかりにくいですね。
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肝心の音質ですが、やはりハイブリッドとはいえqdcですからフラット傾向かなと。ドンシャリな中華ハイブリッドとは一線を画しています。最近の流行り?のボーカルが近い音を好まれる方にはちょっと物足りなさを感じられるかも。個人的には遠からず近からずという印象です。

附属のケーブルがあまりに細いので、YinyooのYYX4871のqdcタイプでリケーブルしてみました。ちょっと濃くなったかなと思わなくもありませんが、誤差の範囲かも。

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以上はいずれもiBasso DX160の3.5mmシングルアウトでの印象となります。

蛇足になりますが、先日にeイヤホン秋葉原店にて、既に日本でも発売されている同じハイブリッドイヤホンのqdc FUSIONを少し視聴したのですが、まったく違う腰の低い音で驚きました。ちょっと今までのqdcのイヤホンの印象が変わるかも。Musicteckでちょっとお安く、それでも549ドルなので悩むところですが、ちょっとあの見た目は好みじゃないので手は出さないと思います。

 

TFZ S2 PRO

Massdropにてお安く販売されているのでつい購入してしまいました、というパターンにて入手してしまいました。10月26日に注文、チャイナEMSで11月10日に発送され、到着は16日、価格は送料込みで43.19ドルでした。

Penon AudioやAliExpressのセラーでも取り扱いがあり、自分が購入した価格よりお安く購入できると思います。

www.aliexpress.com

日本でも販売されたSERIES 2の後継機という位置づけなのかなと思いますが、今のところ国内での販売はありません。と書いている間に12月13日から発売が開始されるようです。

 

附属品もいつもの通り。附属のケーブルでは反動が強くて(個人的に)ちゃんと装着できないのもいつもの通り。
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イヤホン本体。この熊はなんなんでしょうか?TFZは本当にデザインはいろいろ迷走している気がします。

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音は箱出し直後の印象ですが、こちらもいつもの通り元気なTFZの音です。

もう少し聞き込んで改めてレビューしたいと思います。

TONEKING P10

 AliExpressの11.11のセールで購入しました。今回はBeteran HIFI Audio Storeという以前にも何回か使用したセラーでの購入で、YanWen燕文物流で11月19日に発送され、27日に到着しました。価格は割引後で172.43ドルでした。

www.aliexpress.com

オフィシャルストアはこちらになります。

www.aliexpress.com

購入動機は“見た目”です。TONEKINGのイヤホンは以前にB1L、T88Kを購入したことがあり、ビルドクオリティには満足できる製品でした。B1Lはフラットすぎて好みに合わず、T88Kは他のBA8ドラ機と比較すると…ということで手放してしまいました。

kiliko3611.hatenablog.com

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附属品。イヤーピース、ケーブル、ケースとシンプル。ケースはプラスチック製。附属のケーブルは4芯銀メッキ銅線とのことですが、取り回しも悪くないので特にリケーブルしなくてもいいかなと思っています。
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イヤホン本体、TONEKING BL1が14mmのFlat Diaphragm Driverであったのに対し、P10は10mmということなので小さいというか薄い感じ。

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箱出し直後はフラットであまり主張しないタイプかなと思いますが、 AliExpressのセラーの紹介ページでは“Flat unit: 10mm optimized tuning version of the circular plane diaphragm unit, medium frequency transparent slightly warm, high-frequency analysis and exquisite and flexible, wide range, musical instrument orientation and layering. Both quality and sense of hearing.”とのことなので、ちょっと好みの音とは違うかなと思いつつ、しばらくはエージングしてみたいと思います。

IMR R1 Zenith

IMR Acousticsはあの悪名高き?Trinity Audioのhead designer、Bob Jamesにより2017年に誕生したイギリスのイヤホンメーカーになります。Trinty AudioとBob JamesについてはHead-Fiでも話題になっていて、Trinityと無関係を装ってるIMRの製品は買わない、なんて主張をされてる人も。

自分もTrinity Audioのイヤホンは結構買っていたので、IMRについてはうーんと思わなくもありませんが、Trinity AudioにしてもIMR Acousticsにしても、ちょっとユニークなイヤホンを作るメーカーなのは確かなので困るところです。

IMR Acousticsのデビュー機はAcoustics R1という機種で、国内でも宮地楽器(Trinity Audioも扱ってましたね)から販売されました。Trinity Audio譲りのフィルターによる音質変化を楽しむ機能に加え、開閉ポートの切替による音の抜けや開放感を調整できるギミックがある、なかなか興味深い機種でしたが、音はまだしも価格の割にビルドクォリティが高く思えず、購入には至りませんでした。ただ、ユニークなデザインなど気になる機種ではありました。

Acoustics R1の後継機として発売されたのがR1 Zenithです。こちらは国内では販売されておらず、Massdropで見かけたことはあるようなないような。Acoustics R1よりは価格は安かったのですが、それでも500ドルぐらいはしていたように思います。今回、IMRでセールが開催されていることをTwitterのフォロワーさんに教えていただき、購入してしまった次第です。

imracoustics.com

スペックは下記の通りです。Acoustics R1が13mmセラミック・ハイブリッドドライバ・ユニットだったのに対し、Zenithは14mmセラミック・ハイブリッドドライバ・ユニットだそうです。高性能セラミック・ドライバと強力なネオジム磁石を搭載するベリリウム・ドライバの組み合わせは同じかと。他の数値にも変わりはありません。

  • Gen II 14mm driver featuring uprated Neodymium motors with beryllium diaphragm + Piezo Ceramic driver
  • Gen II IMR adjustable porting system
  • 2 Pin detachable cable
  • Impedance: 32 Ohm
  • Sensitivity: 108db (+/- 3DB)/SPL/mW
  • Frequency response: 14 - 40000Hz

附属品は豊富で、先述したフィルターに加え、ケーブルも通常の3.5mmに加え2.5mmバランス接続用の2本が附属しています。ただ、このケーブルがゴムチューブのような質感で、ちょっと扱いづらいです。

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フィルターの説明は下記になります。(HPの説明をGoogle翻訳で)

  • ブラック:パワフルでインパクトのある低音、豊かな中音域、強力な高音
  • ピンク:中音域と高音域が同じ黒フィルターから低音がわずかに減少、非常にニュートラルなサウンド
  • カッパー:最大の低音、豊かな中音域、わずかにくぼんだ高音
  • オレンジ:黒と比較して高域がロールオフされたバランスの取れた低音と中音
  • ブルー:全体でフラット、 軽くて風通しの良い音

 

イヤホン本体。やや造りに難があった開閉ポートは違う形で残っていますが、デザイン的な面白さは減少し、Acoustuneのイヤホンに似た感じです。デザイン自体はメカニカルで悪くないと思っています。

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真ん中の軸を回転させて開閉ポートの操作を行いますが、細かな設定ができる目安が無いので、閉めるか開けるかの二択だと思います。

ケーブルの極性が通常のイヤホンと逆になっているらしく、CIEM用ケーブルを装着する際のガイドとでもいうべきスリット?が通常の2pinタイプのイヤホンであれば内側にあるのに対し、Zenithは外側にあります。そのため耳掛け部にガイドが付いているケーブルが使用できません。

そういえばTrinity Audioで2pinが横向けに取り付けられてるイヤホンもありましたっけね…

 

ドライバーの構成上、それなりに慣らさないと落ち着かないかなと思っています。箱出し直後は、初めから装着されていたブラックのフィルターも相まってか、かなり低音が強く主張するなかなかの曲者な感じです。

音質については改めてレビューしたいと思います。

KZ E10

みんな大好きKZのTWSです。KZは以前にT1というTWS機を販売していたようですが、パブリックベータ版ということで、現時点ではAmazonやAliExpressでは商品は見当たりません。このE10が本格的なTWS機への参入となるのかなと思っています。

購入は11.11のセール時にAliExpressのShenzhenaudio Storeというセラーから。58ドルが少し値引きされて55.56ドルでした。発送はシンガポールポストで、11月11日に注文、15日に発送連絡が来て21日に到着という、かなり早いパターンでした。

www.aliexpress.com

 Amazonではこちらで購入可能なようです。

パッケージは割と大きめ。
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セラーがおまけに付けてくれたのか、KZのイヤーピースが同梱されていました。
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附属品は最小限で、USB-Type Cケーブルとイヤーピース、英語と中国語のマニュアルです。
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ケースはイヤホンの形状からやむを得ないのだと思いますが、かなり大きい。
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イヤホンのデザインはKZっぽいです。
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TWS機としては類を見ない4BA+1DDという多ドラ機となります。ドライバー構成は既発売のZS10 Proと同じ構成のようです。筐体の大きさは他のKZの多ドラ機と同じかやや小さい程度ですので、無理やりドライバーとTWSとしての必要な機能を詰め込んだようです。それがスペックや使用感にもしわ寄せがきているようです。

まずはペアリングがイヤホン本体ではなく、ケースにセットして行う必要があります。いつものパターンでケースから取り出した状態ですぐにスマホとペアリングしようとしてぜんぜん不可能だったので慌ててマニュアルを見て気が付いた感じです。

次にバッテリー持続時間が3~5時間(カタログ値)と他の機種と比較すると短くなっています。通勤程度であれば問題ないかとは思いますが、気になる方は気になるかも。

筐体が大きいせいか、他のイヤーピースと交換するとケースがしっかりと閉まらず、スマホとの接続をオフにすることも充電することもできません。またKZのイヤホンはいつもなのですが、附属のイヤーピースが個人的には収まりが悪く、イヤーピースの交換が必要なため、困るところです。いろいろとイヤーピースを試したところ、Final E TypeのMサイズがいい感じなので、イヤホンを仕舞う時はイヤーピースを外してケースの中に置いて閉める感じで使用しています。この時ばかりは大きめのケースで余裕があるのが助かります。
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そして一番困るのがスマホとの接続が不安定であることです。他のTWS機とは違い、スマホを置いて隣の部屋に行くだけで音が途切れます。ただ、スマホが傍にあるとさほど途切れやすいとまでは思いません。出かける際も、ズボンの尻ポケットに入れておくと途切れるがコートのポケットやシャツの胸ポケットに入れておくと安定して使用できています。もっとも、これは自分が京都市という地方住まいのためかもしれません。関東圏であればもっと繋がりにくい状況が生じるかもしれません。

タップによる操作はT200やQ70とほぼ同じです。Q70と同様にボリューム操作はできません。タップの感度はかなり高いため、慣れるまでは誤操作してしまうことも。

音質はKZらしい硬質な音になります。中高域寄りではありますが、キラキラしているというほどでもなく、上と下がすっぱりカットされてるようなイメージです。音がかなり近く、煩い感じに聴こえるため、イヤーピースで調整しています。前述したとおり、現時点ではFinal E typeで音の近さがややマシになる感じです。音量はとりやすく、他の機種から交換すると大きい音が出てくるので焦ってしまいます。やや難はありますが、今まで聴いたTWS機と比較すると断トツに高音質と言えるのではないでしょうか。もちろん好き嫌いはあるかと思いますが。

 

癖はあるけれどKZファンなら許容範囲かなと思うE10ですが、次はどんな機種を出してくれるのかに期待しています。

Yinyoo Q70

前に購入したTRN T200が意外と言えば失礼なんですが、なかなか快適だったため、中華TWSを物色していたところ、評判が悪くない感じだったので購入してみました。

Amazonでの購入価格は4,299円でしたが、よく割引もされているようで、先ほどもチェックしてみるとプライム限定価格で3,439円でした。AliExpressのWooeasy Earphones Storeでもあまり価格は変わらないので、到着が早く返品も簡単なAmazonで購入する方がいいかと。

Amazonの購入ページがちゃんと表示されないので、こちらからどうぞ。

 

パッケージ。
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附属品。取説は中国語と英語のみになります。
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ケースはサイズは小さいですがちょっとずっしり感があります。

イヤホンのデザインはApple Airpodsのパクリになるのでしょうか。

 

スマホとの連携は簡単。ケースから出して青と赤のライトが交互に点滅するペアリングモードになっていることを確認して、スマホ側で設定すればあっさりと認識します。この機種もTRN T200と同様に、LとRがそれぞれ表示されます。

 

タップして可能な動作はTRN T200と比べるとボリュームのアップダウンができません。それ以外はほぼ同様なんですが、Q70は少し強めにタップする必要があります。これは使いにくいと考えるか、誤動作をしないのでいいかと思うかは人それぞれですね。

個人的には何気なく触る程度では反応しないQ70の方が安心かなと思っています。

 

切れにくさ、繋がりやすさはT200と同じ程度かと。1階と2階では途切れがちですが、隣室程度なら問題ありません。また出勤時の地下鉄車内や駅でも途切れることはありません。まぁ自分が京都市という地方住まいなので、関東圏ではまたちょっと事情が違うかもしれませんが。

 

イヤホン本体の装着感は悪くありません。イヤーピースは他社のものに交換すると、しっかりとケースに収まらず、蓋が閉まらず充電できないケースがあります。いまのところ附属品のMサイズで使用しています。

音質は中高域が目立つT200とは違い低域が強いです。かといって中高域が埋もれることはなく、中・高域もそれなりに聴こえます。価格的にもあまり過大な期待を持っていないこともあるかもしれませんが、久しぶりにボンボンした低域が楽しく感じられました。Q70を使ったあとでT200で聴くと、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。

 

中華TWS、ますます楽しくなってきました。 

 ※追記 2019.12.06

Amazonのリンクが表示されるようになったので追加させていただきます。

 

SIMGOT EK3

SIMGOT JAPAN様 @SIMGOT_JAPAN がTwitterで試聴機によるレビューを募集されていたので応募してみました。トップバッターということで、試聴機はAmazonから届いた新品でした。約一週間試聴して自分のブログ等にレビューを掲載するということですので、第一印象プラスアルファ程度だと思っていただければ有難いです。また、私物ではないのでリケーブルや他のイヤーピースは使用していません。附属のケーブル、イヤーピースによるレビューとなります。

 

SIMGOTのイヤホンは、EN700、EN700 Pro、EM2とレビューを書いてきました。いずれも「〇〇がすごい!」というタイプではなく、音楽をリラックスして楽しめるタイプという印象でした。EN700とEN700 Proがダイナミック、EM2が1BA+1DDのハイブリッドだったのに対し、EK3は3BAということで、今までとは違う音なのかと期待が高まります。

スペック等はSIMGOTのHPをご覧になってください。

www.simgot.com

ちなみにEN700、EN700 Pro、EM2のレビューは下記になります。

kiliko3611.hatenablog.com

kiliko3611.hatenablog.com

kiliko3611.hatenablog.com

シンプルなパッケージ。
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附属品はいつも通りの使い勝手の良いイヤホンケース、高域強調型とバランス型の二種類のイヤーピースなどなど。ケーブルはOCC&SPC混合ケーブルで、海外版アップグレードケーブルのようです。f:id:kiliko3611:20191127161236j:image

筐体。いつもながらSIMGOTのイヤホンは個性的で美しいですが、EK3はアクセサリー的な気がします。画像ではちょっと鱗っぽくて苦手かなと思いましたが、ハニカム(蜂の巣)だそうでとても美しいです。ブラックとホワイトの二色があるようですが、当方にお送りいただいたのはホワイトのようです。サイズ的にはそんなに小さいわけではありませんが、女性が使うと映えるだろうなぁと思わせるデザインです。f:id:kiliko3611:20191127161524j:imagef:id:kiliko3611:20191127161558j:image

EK3の特徴の一つとして二つのチューニングスイッチにより四種類に音質を変化させることが可能です。

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※SIMGOT公式サイトより

発送時は両方がオフのままの「ボーカル」モードになっていますので、しばらくはこのまま聴いてみました。イヤーピースはバランス型を使用しています。

 

装着感は良好というか、かなり良いです。附属のケーブルの耳掛け部が割としっかりとしているので、ちゃんと装着できるか気にしていたのですが、すっぽりと装着できました。遮音性は悪くなく、地下鉄車内で音楽を楽しめるレベルだと思います。f:id:kiliko3611:20191127161645j:imagef:id:kiliko3611:20191127161719j:image

音質は非常に明瞭でキラキラ感があり、ストリングスが心地いいです。当方の主食のメタルでは、Primal FearやHammerfallあたりのパワーメタルでは少し迫力不足なのは否めませんが、中域がしっかりしているためあまり不満は感じません。「ボーカル」モードですが、耳もとで聴こえるというほど近いわけではなく、程よい距離があるのは個人的には好みです。音場は狭くはありませんので、クラシックなどもそれなりにこなす優等生タイプですね。個人的にはFleet Wood MacElectric Light Orchestraあたりの懐かしのPopsを非常に心地よく聴かせてくれるのが嬉しいですね。

次に試したのはスイッチ1のみをオンにした「エアリー」モード。重低音を強化するとも書かれていますが、今のところは中域がやや濃くなったかなという感じで、あまり大きな変化は感じません。使い続けるともう少し印象が変わるかもしれませんが、これが試聴機によるレビューのつらいところ。

スイッチ2をオンにした「バランス」モードではややボーカルが遠くなる感じ。スイッチ1、2両方をオンにした「ピュアトーン」モードはドンシャリとまではいきませんが、最も派手になる印象です。

いずれにしても大きく印象が変わるというよりも少し変化するという程度ですが、ちょっと気分を変えることで長く使い続けることができそうで、自分のような飽き性の人間にはぴったりかもしれません。

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EK3はBA機、3ドライバということで、今まで聴いたSIMGOTのイヤホンとは違う傾向の音になるかと思っていたのですが、ややモニター的な味付けもしながら、SIMGOTらしい「音楽を楽しむ」ためのイヤホンでした。程よく温く、クール感もあり、アタック感もあり、キツくなく、聴き疲れすることなく、音場も狭くなく、装着感がよく、見た目も美しく…要するに「心地よいイヤホン」です。

強いてウィークポイントをあげると3BAで4万円弱という価格でしょうか。最近の中華多ドラの低価格に慣れていると、ちょっとお高いかなという感じがありますが、造りや音質は価格に十分に見合ったものだと思いますので、気になる方は機会を見て試聴いただければと思います。

 

また欲しいイヤホンが一つ増えてしまいました。f:id:kiliko3611:20191127162009j:image

追記

購入は下記のAmazonのページからどうぞ。